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サステナブルなものさしで選ぶ基本の調味料 #3

公開:2021.05.07 更新:2021.05.14

サステナブルなものさしで選ぶ基本の調味料 #3

ナチュラルライフ探求ライターmiaがお届けする「サステナブルな暮らし」。持続可能なコトやモノを大切にしながら、自分にも地球にも優しく暮らすためのヒントをお届けします。今回はサステナブルな視点で選ぶオススメの調味料をご紹介。(毎月第1・3金曜更新)

こんにちは、ナチュラルライフ探求ライターのmiaです。
持続可能な暮らし方のヒントをテーマにお届けする、連載コラム『やさしく、シンプル。サステナブルな暮らし』。

皆さんは調味料選びにこだわりはありますか。
使う量は少量でも、毎日摂取するものだからサステナブルな視点で選びたいもの。
今回は私が愛用している基本の調味料をご紹介します。

なぜ調味料なのか

調味料

私が「自然に沿った生き方」を意識し始めたとき、最初に変えたのが食事でした。
フリーランスになりたてで外食する経済的余裕はないものの、時間はたっぷりある。毎食自炊するようになったのを機に、一食一食を丁寧に調理して味わうことを始めたのです。

そのとき重視したのがいかに続けられるか、つまり持続可能かどうかでした。

何品も手の込んだ料理をしようとするとハードルが上がる。簡単にできて体が喜ぶ食事をと考えたとき、私にとってはオーガニックの野菜より先に調味料だったのです。

料理の味をきめるのはもちろん、手間暇かけて作られた「本物」の調味料は栄養価の高い食材です。
体に優しいこと、さらに伝統的な調味料を買うことで生産者さん、ひいてはその伝統を守ることにも繋がり、そういった意味でも「本物」の調味料を選ぶことはサステナブルと言えます。

調味料を選ぶものさし

調味料

食学について学びを深めるうち、毎日摂取する調味料こそしっかりとした選択のものさしが必要だと思うように。
その軸がないと、商品パッケージや宣伝文句などに簡単に惑わされるからです。

例えば「無添加」と表記があっても、何がそうなのかを知ること。無添加という表現にすぐさま「体にいい」と印象づけがちですが、例えば無添加なのは塩だけのことも。また本当に添加物不使用でも、原材料が輸入された遺伝子組み換えのものではありませんか。

なんのために「無添加」を選ぶのか。その本質の部分を見直したいと思うのです。

調味料を選ぶものさし3つ

私が調味料を選ぶものさしはこの3つ。

1. なるべく自然な原料のもの
2. 原材料がシンプルなもの
3. 伝統製法で作られたもの

調味料は受け継がれた技の恵み、とも言われます。
特に和食で活躍する発酵調味料は、作るのに大変な手間と技術を要する伝統の証。

スーパーマーケットに並ぶ商品の多くは、人工的な技術が発展したおかげでそれらの手間を省き大量生産されたもの。3つのものさしのほか、値段でも判断できるはずです。「本物」はそんなに安くで販売できないですからね。

経済的にどうしても難しいなら、よく使う優先順位の高いもの一点をまず置き換えてみるのも一案ですよ。

調味料

塩は人が命を維持するのに欠かせないものだからこそ品質重視で。
もちろん精製塩ではなく天然塩のこと。塩化ナトリウムのほかにカリウム、マグネシウム、カルシウムと多くのミネラルを含む栄養食なのです。
海に囲まれた日本ではさまざまなタイプの海水塩があり、岩塩や湖塩なども手に入るので、私はいろいろと味比べをして楽しんでいます。

「ぬちまーす」

沖縄宮城島の海水100%使用のサラサラの海塩。ミネラルの数値が高いのはもちろん、大好きな沖縄の海の恵みだと喜んで使っています。

「海の精」

スーパーで買えるためリーズナブルで、比較的マグネシウムの数値も高め。伝統製法で作られた伊豆大島の海塩。あらしおならではのザラリとした食感。

味噌

調味料

原材料は「大豆・麹・塩」とシンプルなものを。米や麦などの味噌もあり、風味が異なるので私はいくつか用意して気分で使い分けています。
ちなみに大豆は国産が理想ですが少ないので、遺伝子組み換えでないものを。
また味噌のメリットを受け取りたいなら、生きた味噌を選ぶこと。
密閉容器を破裂させないため酒精を用いたものも多いですが、できれば不使用の生の味噌を。

「長崎生麦みそ」

穀物のまろやかな旨味が特徴の麦みそ。大豆は輸入ですが遺伝子組み換えではないものを使用。熟成後加熱処理していない生味噌で美味しい!

「信州味噌」

天然醸造で酒精不使用の生みそ。長野県産の契約栽培大豆「ナカセンナリ」、沖縄の塩「シアマース」など素材にこだわった懐かしい大豆の味噌。

醤油

調味料

和食の基本調味料のひとつ、「大豆・小麦・塩」で作られた発酵調味料。
生産効率を上げるために使用される「脱脂加工大豆」は、食用油を圧搾した搾りかすのこと。なるべく国産の丸大豆を使用しているものを選ぶようにしています。

「ヤマサ 有機しょうゆ」

スーパーで手に入るオーガニック醤油。まろやかで軽めの味なので、さまざまな料理に使いやすく重宝します。

「杉桶 九州産丸大豆醤油」

昔ながらの製法で作られた木桶熟成の醤油。深みがある味なので、シンプルな料理の格上げをしたいときなどに!

みりん

調味料

本来みりんは約14度のアルコールを含む発酵調味料で、江戸時代前期まではお酒として飲まれていました。化学調味料で味をととのえた「みりん風」ではなく、選ぶならもち米や米麹、焼酎が原料の本みりんを。

「三河みりん」

伝統製法で作られた本みりんで奥ゆきのあるコクが特徴。初めて試したときの感動を忘れません。今では我が家の標準調味料です。

調味料選びについてはまだまだありますが、今回はここまでに。

買い替える際には、サステナブルな視点で調味料を探してみませんか。美味しい上に体にいいというだけでも十分価値があります。

こちらのコラムは隔週で金曜日に更新します。
次回は「私を循環させる習慣」についてお届けします。
では、また次の更新をお楽しみに!

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ライター

mia

ナチュラルライフ探求ライター/オーガニック料理ソムリエ。旅行誌の広告制作を経て、雑誌広告や編集ページのグルメ記事を主に担当。今は自然に沿った生き方を実践しつつ各媒体で執筆中。海のある暮らしに憧れています。

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