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余った食べ物を寄付する「フードバンク」で食材の循環を!個人にできることは

2021.02.14

余った食べ物を寄付する「フードバンク」で食材の循環を!個人にできることは

フードバンクという言葉を知っていますか。まだ食べられる食品を、それらを必要としているところに循環させること、その活動を指します。SDGsの目標にも繋がるフードロス対策のひとつ。まず生まれた背景や活動を知ることで、なにかできることが見つかるかもしれません。

フードバンクとは?

フードバンク

まだ安心して食べられるのにさまざまな理由で破棄されてしまう食品を、それらを必要としている団体や施設、家庭に届ける活動やその組織を「フードバンク」と呼びます。
食品は印字ミスや包装の破損で流通できないものや、過剰な在庫が企業などから寄贈される場合や、家庭で余っているものが寄付される場合などがあります。

フードバンクの課題

2020年の新型コロナウィルスの影響によってその需要が高まる一方で、供給が追いつかない、寄付の量が安定しないなどの課題があり、フードバンクを運営するNPO法人は資金の捻出が厳しいと頭を抱えているそう。
実際コロナウィルスの影響で職を失った人やシングルペアレントなどからの支援依頼が増えていることは、新聞やネットのニュースでもたびたび取り上げられています。

それでなくてもコロナ禍で経済的に苦しい家庭や企業も増え、しかも支援のほとんどが無償で行われていることも、活動のハードルを上げているのかもしれませんね。

食品ロスや貧困問題の現状は

フードバンク

日本の食品ロスや貧困問題について身近ではないように感じますが、実際には日本中で起きている問題のひとつ。

食品ロスってそんなに多いの?

日本で年間破棄される食品は、約2,550万トン(※)とされています。
そしてその中に、まだ十分に食べられるのに破棄される「食品ロス」が約612万トン(※)も含まれているのです。

数字があまりに大きく現実味が湧きにくいですが、これは2015年の世界の食糧援助量の320万トンの約2倍に当たると言えば、少しはその膨大な量のイメージがつくかもしれません。

※環境省 2017年調べ http://www.env.go.jp/press/107969.html

日本に潜む貧困問題

日本と貧困という言葉はあまり結びつかないように感じます。
でも日本は「相対的貧困」という指標が、世界の先進国が加入する「OECD」諸国の平均と比べ高くなっているのが現状。

「相対的貧困」とは「その国の文化や生活水準と比較して困窮しているかどうか」で判断するもの。
具体的には「世帯の所得がその国の等価可処分所得の中央値の半分に満たない人々」と定義され、2016年には15.7%、つまり約6人にひとりが「相対的貧困」となっています。
これは日米欧の主要国の中でも、アメリカに次いで2番目に高いのだそう。このように数字で見ると、想像しているより深刻なのだと実感しますね。

フードバンクの始まり

フードバンク

フードバンクが始まったのは1967年のアメリカ。そこから世界に広がりフランス、カナダ、イギリス、オーストラリアなどの国々で活動されています。

日本では2000年以降フードバンクが活動スタート。ただ、食品ロスや貧困というフードバンクが生まれた背景の問題への認知があまりされていないため、活動自体も浸透していないのが現状のようです。

やっと最近になりSDGsの取り組みを企業が始めたことで、「食品ロス削減」などの社会問題が話題になり、フードバンクの活動も含めて少しずつ注目され始めているようです。

フードバンクがつくる豊かさの循環

フードバンク

フードバンクに参加することは、支援を受ける人だけでなく、ボランティア活動として参加する側も、食べ物を寄付する側も、さらには行政にとってもメリットがあるといいます。
関わる人々それぞれにメリットがある、それは豊かさの循環と言えるかもしれませんね。

支援を受ける側

施設や困窮家庭などでまかなえるのはほぼ最低限の食品。
フードバンクで食品を受け取ることで食費の節約になることはもちろん、嗜好品や高級食材などが手に入ることで食卓が豊かになりいつもと違う食体験にもなります。心にゆとりが生まれ、家庭に笑顔が増えたという声も。

支援をする側

過剰食材を必要とする人たちへ届ける橋渡しの役割を担うボランティアは、なにより社会貢献を通してやりがいを感じる人が多いのだとか。
また学校や会社ではできない経験や学びを得たり、さまざまな背景のある人々と接することはプラスになるでしょう。

企業や行政

企業には作ったものが無駄にならない、廃棄コストの削減などのメリットが。行政には食品ロスや福祉予算の削減、しかもフードバンクを通して人々が交流するので地域活性化に繋がるなどメリットは大きそうです。

フードバンクに参加したい!

フードバンク

日本には100を超えるフードバンクの団体があります(2019年調べ)。
フードバンクの活動に興味を持ち参加したいと思ったら、まず近くの団体を調べてみるところから始めてみて。

あなたに合った参加の方法を

そして参加の仕方にも色々あります。
最初はハードルが低く、できることを見つけることが大切。

大まかにはこのような方法があります。
ボランティアでは食品のデリバリー、管理、事務局など役割もさまざまなので自分ができることで社会貢献できるのも魅力的ですね。

●個人で食べ物を寄付する
●個人でボランティアに参加する
●周りの人を巻き込んでイベントをする

喜ばれる食品とは

買い過ぎてしまったり、お歳暮やお中元などもらいもので使わないものはフードバンクにピッタリ!
ちなみに野菜や魚の缶詰はそれだけで一品のおかずとなり、どのような環境でも食べられるので喜ばれるそうです。

●缶詰、フリーズドライ食品、レトルト食品
●調味料各種
●飲料(ジュース、コーヒー、紅茶等)
●お米、パスタ

まとめ

フードバンクについてご紹介しました。
もらったもので自分は食べないけれど捨てるのはもったいない、そういうときこそフードバンクを利用したいですね。もっと積極的にできる参加方法もあるので、興味が湧いたら住んでいる街にある団体を調べてみてはいかがでしょう。


ライター

榎田 京(mia)

ナチュラルライフ探求ライター/オーガニック料理ソムリエ。旅行誌の広告制作を経て、雑誌広告や編集ページのグルメ記事を主に担当。今は自然に沿った生き方を実践しつつ各媒体で執筆中。海のある暮らしに憧れています。

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