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ベジタリアンやヴィーガンとは!?これからは違いを知って食生活も選ぶ時代に

2020.12.31

ベジタリアンやヴィーガンとは!?これからは違いを知って食生活も選ぶ時代に

最近よく聞くようになったヴィーガン。ベジタリアンとの違い、またその目的は?など気になることを掘り下げてご紹介します。世界ではこれらの食生活は、すでにスーパーや飲食店でも目にする選択肢のひとつだとか。日々の食生活を豊かにするために、まず知ることから始めませんか。

ベジタリアンとヴィーガンの違いとは

ヴィーガンベジタリアン

日本では肉も魚も野菜も、全部をバランス良く食べることが良いとされているため、ベジタリアンやヴィーガンという名前を聞いてもいまいちピンと来ず、自分には関係のないことのように考えてしまいがち。

ですが北米やヨーロッパ、オーストラリア、台湾など世界中で、食事の選択は増えつつあり、カフェやレストランはもちろん、機内や給食でさえ食事の選択が可能になってきているようです。

ベジタリアンとヴィーガンは中でもよく注目されています。
その違いは、一般的には肉や魚を食べず穀物、野菜、果物、豆類など植物性食品を中心とした食生活を送る人たちをベジタリアン、それに加えて卵や乳製品、はちみつなども口にしない食生活を送る人たちがヴィーガンとされているよう。

ベジタリアンにも種類が

ヴィーガンベジタリアン
ベジタリアンと一口に言っても、その中でもさらに様々な種類にわかれます。
肉や魚など動物性食品を食べない食生活を、大きくベジタリアンと定義していますが、どこまでをOKとするかなどの程度は、人によってかなり大きく違いがあります。

ではベジタリアンには、どのような種類があるのでしょうか。

セミベジタリアン(フレキシタリアン)

菜食をメインにしつつも、肉や魚など動物性食品を意識的に減らすスタイル。
菜食に興味を持って一番始めやすいのが、セミベジタリアン(フレキシタリアンとも)かもしれません。お肉が好きで、いきなり一切を断つのは難しく、精神的なストレスにもなり得ますからできる範囲で始めるのが望ましいでしょう。

ラクト・オボ・ベジタリアン

卵と乳製品は食べる菜食のことです。
牛乳やチーズなどの乳製品や卵は食べてもよく、欧米のベジタリアンはこのタイプが多いそうです。

オリエンタル・ベジタリアン

五葷(ごくん)まで除いた菜食のこと。五葷とは主ににんにく、にら、らっきょう、ネギ、玉ねぎのことで、地域によって五葷の内容が少し違うこともあります。
東洋医学ではこれらの野菜は香りや味など刺激が強く、内臓に負担をかけてしまうこと、それだけでなく、精神的な影響も強いとされ「食べてはいけない食材」とされているのだとか。
特にアジア系のベジタリアンには多いようです。

ヴィーガンはベジタリアンのひとつ

ヴィーガンベジタリアン
ヴィーガンとは、完全菜食主義者でベジタリアンのカテゴリーのひとつ。
肉や魚を摂らない植物性食品を中心とした食事に加え、乳製品、卵、はちみつなどの動物性食品を一切食べないなど徹底しています。

ヴィーガンには、生き物(動物)の命を尊重するために実践するエシカル・ヴィーガン、食用以外の動物性のものを必ずしも避けないダイエタリー・ヴィーガンがあります。
エシカル・ヴィーガンは衣食住でも動物製品を避けるため、革製品やシルク、ウール製品なども排除します。

ベジタリアン、ヴィーガンと言っても、アレルギーなど体の反応からだけでなく、そこには個人の思考や願いはじめ様々は背景があり、その結果辿り着く食生活のひとつということですね。

日本の「精進料理」はヴィーガン!?

ヴィーガンベジタリアン
日本においてヴィーガンという概念は、なかなか浸透しないようですが、実は「精進料理」とほぼ同じものだと言われるとピンと来ませんか。

精進料理は仏教文化から生まれた、僧侶たちの修業期間に食される歴史のある食事です。
動物の殺生を行わず、仏教の戒律に従った植物性食品のみが食材として使用されています。

ちなみに「がんもどき」は、精進料理の特徴でもある「もどき料理」のひとつ。肉や魚を使わない料理のため、満足度を上げるために様々に工夫された経緯があり、味付けやもどき料理が発展したと考えられています。
ヴィーガンでも、大豆を肉に見立てた「ソイミート」などもどき料理が使われていますよね。

ヴィーガンと精進料理が全く同じものではないにせよ、動物の命を大切に思うことから避けるようになったなど、その理由には共通している部分があるかもしれません。

何より日本の食の歴史をさかのぼると、かつて魚や肉はお祝いの席など特別なときの食べ物で、一汁三菜などのベジタリアンな食事が普通でもありました。
例えば伝統的な和食は、ご飯に野菜や海藻入りのみそ汁と発酵食品である漬物、野菜の炒め物か煮物に、豆腐や納豆などの豆料理を加えれば栄養バランスもばっちりの健康食になるのではないでしょうか。

ほかにもこんなにある!食生活の種類

ヴィーガンベジタリアン
ベジタリアンやヴィーガン以外にも、世界には様々な食事のスタイルがあります。

フルータリアン

「フルーツを食す人」という意味で、果実、種子、ナッツを中心に食べます。
植物を殺生しない食品のみを食べることが、ヴィーガンとの大きな違いです。つまり桃や柿、りんごの実を収穫しても命を絶やさないけれど、ニンジンや大根を収穫すると死んでしまうと考えられています。

ペスキタリアン

魚介類は食べる菜食のことで、ペスコ・ベジタリアンとも呼ばれます。
海に囲まれた日本に住む私たちには、比較的始めやすい食事法かもしれませんね。生き物を食すため、ベジタリアンには含まれません。

ロー・ヴィーガン

ローフードという言葉を聞いたことがありますか。
植物の酵素をそのまま体内に取り込むことを目的に、植物を全く加熱しないか、酵素が壊れない46℃以下で調理して食べるのだとか。酵素が体にいいという考えから生まれた食事法ですが、全面的にではなく一部取り入れている人も多いようです。

自分に合ったものを知る

ヴィーガンベジタリアン
動物性食品を摂ることの良し悪しに焦点を当てるのではなく、自分の体やマインドにしっくり来る食生活を選ぶことが大切。

例えば肉を食べると体が重く感じる、肌がくすむ気がする、気分にムラが出るなど自覚する症状がある場合はしばらく控えてみて様子を見、気になる症状が改善されるなら徐々に控えてみる。

またサスティナブル(持続可能)な世界作りに貢献したいなら、体調とは関係なくヴィーガンになるのもありなのです。
畜産のために地球の資源や飼料を大量に使い、動物から発生する温室効果ガスが地球温暖化を加速していること、また養殖による環境破壊なども問題になっています。
そういった環境問題を理由にヴィーガンに転向する人も、実際少なくないようです。

自分で食生活を選ぶことは、自分自身と向き合うきっかけにも繋がるのではないでしょうか。

まとめ

ベジタリアンやヴィーガンについてご紹介しました。
日本ではまだ少数派ですが、最近ではヴィーガンカフェやレストランも少しずつ見かけるようになりました。体質や環境、動物愛護など人が食生活を選ぶ理由は様々。自分とは違う選択でも、お互いのそれを尊重し受け入れられる社会が理想的ですよね。


榎田京(mia)

ライター

榎田京(mia)

ナチュラルライフ探求ライター/オーガニック料理ソムリエ。旅行誌の広告制作を経て、雑誌広告や編集ページのグルメ記事を主に担当。今は自然に沿った生き方を実践しつつ各媒体で執筆中。海のある暮らしに憧れています。

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