目次
- 観葉植物は寒さが苦手!特徴を知って上手な冬越しを
- 冬に観葉植物を室内で育てるコツ【置き場所】
- (1)日当たりのいい場所に
- (2)暖房の風が当たらない場所に
- (3)なるべく寒暖差の少ない部屋で
- 冬に観葉植物を室内で育てるコツ【水やり】
- (1)水やり頻度は控えめに
- (2)葉水で乾燥対策を
- 屋外管理していた観葉植物を室内に入れる時の注意点
- (1)段階的に明るさに慣らす
- (2)虫対策をする
- (3)鉢や受け皿をきれいにする
- (4)葉をきれいにしておく
- 寒さに強い観葉植物おすすめ品種10選
- (1)アイビー
- (2)シュガーバイン
- (3)ワイヤープランツ
- (4)シェフレラ
- (5)トックリラン
- (6)ユッカ
- (7)ガジュマル
- (8)フィカス・エラスティカ
- (9)オーガスタ
- (10)オリヅルラン
- 寒さに強い観葉植物で冬でも緑のあるお部屋に
観葉植物は寒さが苦手!特徴を知って上手な冬越しを
観葉植物は熱帯地域原産のため、基本的に日本の冬の寒さが苦手です。春~秋にかけては屋外で元気に育っていても、気温が下がってきたら葉っぱが落ちたり枯れたりする場合があります。
また、観葉植物は春~秋が生育期、冬が休眠期となり、寒い冬の間は生長がストップしてしまいます。そのため、冬は水やりなどの管理にも気を付けなければいけません。
観葉植物と一言でいってもその種類は豊富にあり、比較的寒さに強いものもあります。上手に冬越しするには、育て方に気を付けたり寒さに強い品種を選んだりすることがポイントです。
冬に観葉植物を室内で育てるコツ【置き場所】
冬に観葉植物を上手に育てるには、室内で管理してあげましょう。また、室内でも置き場所に気を付けることで、寒い季節も上手に育てられます。
(1)日当たりのいい場所に
観葉植物は冬の間も日光に当ててあげることが大切。窓際などの明るい場所に置いてあげましょう。春~秋にかけては直射日光だと葉焼けしてしまう恐れがありますが、冬は日差しがやわらかくなるので直射日光でも大丈夫な場合があります。
もし、冬でも直射日光がきついようであれば、レースカーテン越しに当ててあげるといいでしょう。
(2)暖房の風が当たらない場所に
エアコンの風が観葉植物に当たると葉っぱが乾燥してしまいます。風が吹き出す方向に置かないように気を付けましょう。
ファンヒーターなどの温風が出るものもNGです。また、ヒーターやストーブの近くは温度が高すぎるのでなるべく離しておいてください。
(3)なるべく寒暖差の少ない部屋で
日中は暖房をつけて、夜間はオフにしている場合は1日で室温の変化が大きいです。このような寒暖差の大きい場所では観葉植物に負担がかかってしまいます。そのため、なるべく寒暖差の少ない部屋を置き場所にしてあげましょう。
また、窓際に置いている場合は、夜間に急激に冷え込む場合があります。そんな時は夜だけ室内の内側へ移動させ、冷えないようにしてあげるのもポイントです。
冬に観葉植物を室内で育てるコツ【水やり】
観葉植物にとって欠かせない水やりですが、休眠期の冬は春~秋と同じやり方では弱ってしまう場合があります。そんな冬の水やりのコツを紹介します。
(1)水やり頻度は控えめに
冬は休眠期になるので観葉植物の生長はストップし、水をあまり吸い上げなくなります。頻繁に水やりすると根腐れしてしまうので注意しましょう。
水やりするタイミングは、土が乾いて2~3日経ってから。土の表面を触ってみて、パラパラと落ちるようであればOKです。もしくは少し指を土の中に挿してみて、湿っていなければ水やりしましょう。
水を与える時は鉢底からあふれるまでしっかりあげるのがポイント。水やりは土の中の空気を入れ替える役目もあるので、冬でもたっぷり与えます。受け皿に溜まった水は必ず捨てるようにしましょう。
(2)葉水で乾燥対策を
冬は土がなかなか乾かないので、水やり頻度は少なくなります。しかし、暖房などで葉は乾燥しやすくなるため、葉水を与えましょう。乾燥しすぎるとハダニが発生する場合もあるので、それを防ぐためにも葉水は大切です。
霧吹きを使って1日1回はシュッシュッとしておくと、みずみずしい葉色を保つのにも役立ちます。
屋外管理していた観葉植物を室内に入れる時の注意点
春~秋にかけてベランダなどの屋外に観葉植物を出している場合は、本格的な寒さを迎える前に室内に取り込みます。
いきなり室内に入れるのではなく、しっかり準備しておくことが大切です。そんな時に気を付けたいポイントを解説します。
(1)段階的に明るさに慣らす
屋外で管理していた観葉植物を室内に取り込む場合は、置き場所を段階的に変えて室内の明るさに慣らしておきましょう。
ずっと日なたに置いていた観葉植物をいきなり日当たりの悪い室内に入れると、びっくりして葉を落としてしまう場合があります。まずは屋外の日なたから日陰に移動させて数日置き、その後室内の明るい場所へ入れるようにしましょう。
(2)虫対策をする
屋外に置いていた観葉植物には虫がついている場合があります。また、土の中に卵がある場合も……。暖かい室内で虫が発生してしまわないように、対策をしておくことが大切です。
まずは目視で虫がついていないか確認しましょう。葉の裏や鉢底、土の表面などをしっかりチェックしておいてください。
見つけた場合は植物用の殺虫剤を使ったり、捕殺したりしておきます。また、土の中にも殺虫剤を混ぜておくと、万が一卵があった場合に孵化するのを防げます。室内に取り込む3~4日前に殺虫剤を混ぜておくといいでしょう。
(3)鉢や受け皿をきれいにする
屋外に置いていた鉢や受け皿は汚れています。そのまま室内に入れると、汚れも取りこんでしまうので、しっかりきれいにしておきましょう。
受け皿は洗い、鉢の周りや底は濡れ雑巾で拭いておくのがおすすめです。付着している虫を取る役割もありますよ。
(4)葉をきれいにしておく
観葉植物を屋外に置いていると、実は葉っぱも汚れています。排気ガスやホコリ、黄砂、花粉などがついている場合が多いです。そのため、葉をきれいにしてから室内に入れるようにしましょう。
大きな葉の観葉植物なら、濡らした布で裏表を拭いておきます。細かい葉のタイプなら霧吹きでたっぷり水をかけて洗い流すのがおすすめです。
寒さに強い観葉植物おすすめ品種10選
冬でも上手に観葉植物を育てるには、あらかじめ寒さに強い品種を選んでおくのもおすすめです。そこで、寒さに強い観葉植物を紹介していきます。
(1)アイビー
観葉植物の中でも定番のアイビーは暑さ寒さに強く、日陰でも育てられる丈夫な品種。初心者の人にもおすすめです。つる性の植物なので、鉢をハンギングネットに入れて高いところから吊るせば、つるが垂れ下がる様子を楽しめ、インテリアのアクセントになります。
(2)シュガーバイン
手のひらの形のようなかわいい葉っぱが魅力のシュガーバイン。寒さに強く、0度以上であれば育てられるので、温暖な地域では冬も屋外管理ができます。多湿に弱いので風通しを確保し、水やり頻度に気を付けましょう。
(3)ワイヤープランツ
ワイヤープランツはその名の通り、ワイヤーのような茎に小さな葉がついたかわいい観葉植物。寒さに強く、屋外でも霜が降りない地域であれば地植えで冬越しできます。
葉っぱは乾燥に弱いので、室内で育てる場合はエアコンの風に注意しましょう。切った枝を水に挿して、水耕栽培することもできます。
(4)シェフレラ
シェフレラは暑さ寒さに強くて丈夫な品種。初心者にもおすすめです。1m以上ある大きな株であれば、霜の降りない地域の屋外で冬越しさせることもできます。
100均で購入したような小さいものなら室内で管理すると安心です。日陰でも管理できますが、日に当てる方が元気に育ちます。
(5)トックリラン
細長い葉がたくさん垂れ下がる様子を楽しめるトックリラン。幹に水分を溜めこむので、乾燥に強い特徴があります。そのため、水やりは土の表面が乾いて4~5日程度経ってからでも大丈夫。
忙しくて水やりチェックがなかなかできない人にもおすすめです。
(6)ユッカ
ピンと立ち上がった葉が特徴のユッカ。耐寒性が高く、寒さが厳しい地域でも育てやすい品種です。室内も冷え込みやすいお家に住んでいる人は、寒さに強いユッカを選ぶといいかもしれませんね。乾燥に強く、日陰でも育てられるので初心者にも向いています。
(7)ガジュマル
ガジュマルは沖縄などで見られるユニークな樹形の観葉植物。本来は暖かいところを好みますが、丈夫な性質なので室内なら冬でも育てられます。日光を好むため、窓際などの明るい場所に置いてあげましょう。
ただし、5度を下回る環境だと葉を落とすので、窓際が冷え込むようであれば夜間だけ室内側に移動させるのがおすすめです。
(8)フィカス・エラスティカ
フィカス・エラスティカはインドゴムノキとも呼ばれている観葉植物。厚みのある大きな葉が特徴で、種類によって緑色が濃いものや斑模様のものなどがあります。
丈夫で育てやすい品種で、室内であれば冬越し可能です。葉が大きくてホコリが溜まりやすいため、時々拭き取って光合成ができるようにしてあげましょう。
(9)オーガスタ
バナナの葉みたいな見た目で南国風の印象を与えてくれるオーガスタ。丈夫な品種で初心者でも育てやすいです。冬は室内で管理するのがおすすめです。
水分を含んだ大きい葉っぱは蒸散作用があり、天然の加湿器ともいわれているので乾燥が気になる冬にぴったりですね。
(10)オリヅルラン
観葉植物の中でもポピュラーなオリヅルラン。ハンギングや地植えなどいろいろなところで見かける品種です。丈夫で寒さにも比較的強いため、霜に当てなければ冬でも屋外で育てられますが、室内で管理する方が安心です。
根詰まりしやすいので、4月~9月の暖かい季節にはひとまわり大きい鉢へ植え替えておきましょう。
寒さに強い観葉植物で冬でも緑のあるお部屋に
今回は、観葉植物の冬の育て方や寒さに強い品種について紹介しました。暖かい地域原産の観葉植物は、冬の寒さに気を付けなければいけません。基本的には室内で育て、水やりや置き場所に注意しましょう。
寒さに強い品種を選んでおけば、初心者の人でも上手に冬越しできるはずです。ぜひこの機会に、冬でも緑のある暮らしを楽しんでくださいね。