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観葉植物を土なしで育てられる水耕栽培とは?
水耕栽培とは、土を使わずに植物や野菜を育てる方法のことです。その中には2パターンのやり方があり、1つは土の代わりに植え込み材としてハイドロボールを使うハイドロカルチャーという方法。もう1つは植え込み材を使わず、水だけで育てる方法です。
厳密にいうと前者のハイドロカルチャーが「水耕栽培」、後者が「水栽培」という名称ですが、両者をまとめて水耕栽培と呼ぶ場合もあります。
そんな水耕栽培は、土を使わないので室内でも衛生的に育てられるのが魅力。ガラス瓶やコップなど容器を自由に選べ、インテリアとしても楽しみやすいです。
100均グッズで簡単にできる水耕栽培のやり方
水耕栽培は100均で簡単に道具を揃えられます。そこで、100均グッズを使った水耕栽培のやり方について手順ごとに紹介していきます。
必要な道具
水耕栽培に必要な道具は、土で育てる時よりも少なくて済むので、初心者でも気軽に始められます。容器は家にあるものでもOK。おしゃれなガラスの空き瓶などを活用するのもおすすめです。以下のものを揃えましょう。こちらはすべて「ダイソー」で購入できます。
- 観葉植物の苗
- ハイドロボール
- ゼオライト
- 鉢がわりになる容器(穴のあいていないもの)
【手順1】苗の土を落として根を洗う
観葉植物の苗についている土をすべて落とします。ビニールポットから取り出した苗の土をやさしく崩し、手では取り切れない土を水で洗い流します。水を入れた容器に苗を浸け、根を傷つけないようにやさしく土を取り除きましょう。
【手順2】容器にゼオライトを敷く
根腐れ防止剤のゼオライトは無数の小さな穴が開いた鉱石です。植物から出る窒素やガスなどの老廃物を吸着して水をきれいに保つ効果があります。
鉢代わりになる容器をしっかり洗っておき、ゼオライトを容器の底が見えなくなる程度に敷きましょう。
【手順3】ハイドロボールを少し入れて苗を置く
次にハイドロボールを入れていきます。ハイドロボールは汚れを取り除くために事前に洗っておくのがおすすめ。排水口用ネットなどに入れると洗いやすいですよ。
ゼオライトの上にハイドロボールを全体の4分の1程度の高さまで入れ、苗を真ん中に置きます。
【手順4】ハイドロボールを足して苗を安定させる
苗を支えながらハイドロボールを足していきます。根がなるべく容器に当たらないように調節しながら、ハイドロボールで支えるようにしましょう。
容器の上まで入れたら、割りばしでハイドロボールをついて隙間を埋めるようにします。この時も根を傷つけないように注意してくださいね。
隙間を埋めてハイドロボールの量が減ったようであれば足しましょう。
【手順5】水を入れて日陰に置く
最後に水を入れて完成です。水は容器の5分の1~4分の1程度でOK。ハイドロボールが水を吸って上部まで浸透するので少量の水で大丈夫です。
植え付け後の観葉植物は弱っているので、日陰に2週間ほど置いて根が伸びてきてから明るい場所へ移動させます。
茎や枝をカットして水挿しにする方法も
先ほど紹介したハイドロカルチャーよりももっと手軽に水耕栽培をしたい場合は、観葉植物をカットして水に挿すだけの方法(水栽培)もあります。茎や枝を切って、水を張った容器に入れるだけなので簡単です。
この時、植物の下の葉が水に浸かるようであれば剪定しておくようにしましょう。毎日水を取り換えて、清潔な状態を保つのが大切です。
2週間ほどしたら根が生えてくるはずですよ。また、のちほど紹介する水耕栽培用の肥料を混ぜておくと元気に育ちます。
上手に水耕栽培するポイント
水耕栽培の観葉植物を枯らさないためにも、上手に管理するポイントを紹介します。
(1)水やりするタイミングに注意
水やりは容器の底の水がなくなってから2~3日たった後に与えます。水がなくなる前に与えてしまうと、過湿になって根腐れを起こす可能性があるためです。与える水の量は容器の5分の1ほどにしておきます。
また、観葉植物は葉からも水を吸うので、霧吹きで水をかける「葉水」をしておきましょう。1日1回シュッシュッとしておけば、葉が生き生きとしますよ。
(2)置き場所に気を付ける
観葉植物は明るい場所を好むため、窓際などの日当たりのいい場所に置いてあげましょう。直射日光は葉が焼けてしまう場合があるので、レースカーテン越しなどの明るい日陰を選びます。
ただし、気温の高い季節は窓際だと水温が上がって蒸れたり藻が発生したりする可能性もあるので、様子を見ながら置き場所を考えてあげるのがポイントです。
(3)水耕栽培用の肥料を使おう
土で植物を育てる場合は、土からの栄養分を吸収することができます。しかし、水耕栽培の場合は水やハイドロボールに栄養がないので、肥料を使って栄養を与えるようにしましょう。その際に使用するのは水耕栽培用の液体肥料です。
粉末や液体を水で薄めて使用する肥料で、水耕栽培の水に混ぜて使用します。水耕栽培に使える肥料は水が腐りにくいようになっているのが特徴。肥料に表記されている通りに希釈して使いましょう。
こちらの「微粉ハイポネックス」は粉末状の肥料で、水に溶かして使用するタイプのもの。水耕栽培にはもちろん、土で育てるさまざまな植物にも使え、即効性があって植物を丈夫にするのに役立つので1つ持っていると便利です。
水耕栽培におすすめの品種
ほとんどの観葉植物は水耕栽培で育てられるといわれていますが、特におすすめの品種を紹介します。どれも100均などで気軽に購入できる定番品種です。
(1)パキラ
5枚の葉が手のひらのように広がるパキラは、小ぶりの苗からシンボルツリーにできるくらいの大型までさまざまな大きさのものが出回っています。生長も早いので育てがいのある品種です。
水耕栽培にする場合は、枝を根元で切って余分な葉を落とし、肥料を混ぜた水に挿しておきます。また、ハイドロボールを使って苗をまるごと水耕栽培することも可能です。
(2)ポトス
つる性の観葉植物であるポトスは、耐陰性があるので室内でも育てやすい品種。どんどん伸びる茎の部分をカットし、肥料を混ぜた水が入った容器に挿すだけで水耕栽培が楽しめます。
水換えはなるべく毎日行い、清潔な状態を保っておきましょう。水を取り替えるたびに肥料も加え、同じ濃度になるように気を付けます。10日~2週間ほどすると根が出てくるはずです。
(3)ガジュマル
独特の幹の形が特徴のガジュマル。丈夫な品種なので初心者の人にも育てやすくておすすめです。根のまわりの土をきれいに落としてハイドロボールへ植え替えることができます。
また、枝を根元から切って、挿し木にすることも可能。その場合は、余分な葉を落として肥料の入った水に挿しておきましょう。
水耕栽培で観葉植物を衛生的に育ててみよう
今回は、観葉植物を水耕栽培で育てる方法について紹介しました。土を使わない水耕栽培は害虫などの心配が少なく、衛生的なのが魅力。
ガラス瓶など容器の見た目にこだわることもでき、おしゃれに飾れます。水やりのタイミングや置き場所に気を付けながら、水耕栽培で上手に観葉植物を育てましょう。
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