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「プラスチックフリー」な暮らしとは?海と環境のために今できること

2021.01.11

「プラスチックフリー」な暮らしとは?海と環境のために今できること

私たちの暮らしにはプラスチックが溢れています。一度意識をしはじめるとあまりの多さに驚くかもしれません。これらが今地球環境にどれほど影響しているかまず知ること。その上でできることから取り入る、プラスチックフリーな暮らしを心がけてみませんか。

プラスチックフリーを意識する

プラスチックフリー

プラスチックは石油で作られた化学製品。適切に処理されなければ、時間をかけても決して自然に返ることのない素材です。
ですが現代の私たちの暮らしでは、商品のほとんどがプラスチックで丁寧に梱包されています。意識していなければ家の中はあっという間にプラスチックで溢れてしまいます。

いくらリサイクルしていても、細々としたプラスチックのごみは様々なルートで川へ海へと流れ出てしまいます。これらのプラスチックが最近特に深刻な環境問題を起こしているのです。

環境省によると、2050年には海の中のプラスチックごみの重量が魚のそれを超えるという試算も。ただこれは現状のままいくとという前提のもの。
もし私たちが今このときからプラスチックフリーを意識し、それに伴った選択や行動ができるようになるとその数字はきっと変わるはずです。

参考:「第3章 プラスチックを取り巻く状況と資源循環体制の構築に向けて」

マイクロプラスチックとは

マイクロプラスチックとは、5mm以下のサイズのプラスチックのこと。
レジ袋やペットボトルの蓋などのプラスチックが海に流れ出て、紫外線や熱、波の影響で劣化し細かく砕け散ったものが特に問題視されているようです。

この中にはさらに、一次プラスチックと二次プラスチックがあります。

一次プラスチックは、プラスチック製品の原料となるレジンペット、そして洗顔料や歯磨き粉のスクラブとして使われている小さなビーズ状のプラスチックなどのこと。
二次プラスチックは、使い捨てプラスチックの欠片が雨に流されるなどして海に流れ着き、長い時間をかけて様々な外的要因でもろくなり小さく分解されたものを指します。

海の生態系を狂わせる原因に

海中の魚を食べたクジラや魚、海鳥などのお腹から大量のプラスチックが出てきたというショッキングな写真を目にしたことはありませんか。
プラスチックを体内に蓄積した魚介を食べた生き物が、消化器官を傷付けたり栄養失調になったりしているのです。同様にそれらの魚介を食べる人間も、何かしらの影響が出てきてもおかしくないと考えられています。

リサイクルで解決?

プラスチックフリーとリサイクル

日本では、リサイクルのシステムもしっかりしているから大丈夫と安心しがちです。

ただ日本のプラスチックリサイクルの、5割以上が焼却で生じた熱を再利用する「サーマルリサイクル」という方法を採用しているそうです。これは「不用品を再生して利用する」という、EUなどほかの先進国のリサイクル概念とは違い、あくまで熱を回収しているという判断でリサイクルとは別物という見方があるそうです。

リサイクルで全てが解決されているという考えを改め、その前にできることに焦点を当てることが大切かもしれませんね。

プラスチックを出さないために

プラスチックフリー

プラスチック問題から解放されるためにできる、プラスチックフリーな暮らしの具体的なアイデアをご紹介します。

意識的に素材を選ぶ

「自然素材を選ぶ」と、必然的に「プラスチック製品を選ばない」ことに繋がります。
例えばプラスチック製のスポンジは止めて、ヘチマやセルロースなど天然繊維を選ぶ、ナイロンやポリエステルでできた衣服ではなく、綿や麻など天然素材でできたものを選ぶなど。何よりナチュラルな素材は肌触りもよく着心地の面でもオススメです。マイクロプラスチックが気になる洗顔料や歯磨き粉も、スクラブなどの入っていない植物由来100%のものなどを選んで。

使い捨てない工夫を

ストローやラップなどのプラスチック製品は、ほとんどが使い捨てです。
特にラップはその代表格ですが、繰り返し使える蜜蝋ラップで代用できます。最近では可愛いデザインのものも多く、選ぶのも楽しみに。
紙や竹のストローを置いているカフェを選んで通う、また冷たいドリンクを飲む機会が多いのならステンレス製のマイストローを持ち歩く。そして置き忘れてしまいがちなビニール傘ではなく、愛用の折り畳み傘を携帯するなど、使い捨てない工夫をするとゼロ・ウェイストな暮らしにも繋がります。

今注目のバイオプラスチック

プラスチックフリー

プラスチックに代わる素材として期待されているバイオプラスチック。

バイオプラスチックとは、微生物によって生分解される「生分解性プラスチック」及びバイオマスを原料に製造される「バイオマスプラスチック」の総称である。一定の管理された循環システムの中でそれぞれの特性を生かすことで、プラスチックに起因する様々な問題の改善に幅広く貢献できる

『日本バイオプラスチック協会』によって、そう定義されています。

「生分解性プラスチック」は通常のプラスチックと同様に使え、最終的に微生物の働きで二酸化炭素と水に分解され自然へと循環するプラスチック。
「バイオマスプラスチック」はバイオマス(植物資源)を原料に科学的、生物学的に合成することで得られるプラスチックのこと。焼却しても性質上、大気中のCO2の濃度を上昇させないという特徴があるのだそうです。

環境に良いことばかり!?

一見良さそうなバイオプラスチックですが、実は生分解性のプラスチックはどこでも分解できるわけではなく、さらにこの生分解性プラスチックは必ずしもバイオマスから作られているとは限りません。
またバイオマスプラスチックはバイオマスから作られていますが、ほとんどが焼却を必要としているのが現状だそうです。

まだ開発中のようですが、双方のいいところを組み合わせたバイオマスで作られた生分解性のプラスチックが広まると、環境にとってはより理想的と言えそうですね。
それでも今までのプラスチックに代わる素材が生まれつつあるのは、とても希望が持てます。

世界の取り組み

プラスチックフリーの取り組み

日本では今年7月にプラスチック製レジ袋の有料化が決まったことが記憶に新しいですが、チリでは同年8月より配布が禁止になりました。
ドイツでは使い捨てプラスチックの流通が禁止に。これは器、皿、マドラー、ファストフードの包装などのプラスチック製品で、プラスチックの種類にはバイオプラスチックも含まれるのだとか。とても厳しいルールだということがわかりますね。

このように年々各国や各都市で、資源を有効活用するため、様々な取り組みが行われているのです。

参考:「急速に広がるルール作り」各国のプラスチック製品への対応

まとめ

プラスチックフリーな暮らしを送るために、知っておきたい現状やアイデアをご紹介しました。
頭ではわかっていても環境問題となると、どこか遠くで起きていることと思いがち。でも現状を知ることで自分の暮らしに繋がっている問題だとわかると、その対策を考えることもできますよね。
私たち1人ひとりが、小さくても何かアクションを取ることで地球の未来は変化するはずです。まずは身近なところから始めてみませんか。


榎田 京(mia)

ライター

榎田 京(mia)

ナチュラルライフ探求ライター/オーガニック料理ソムリエ。旅行誌の広告制作を経て、雑誌広告や編集ページのグルメ記事を主に担当。今は自然に沿った生き方を実践しつつ各媒体で執筆中。海のある暮らしに憧れています。

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