今回取材で伺ったのは、木造長屋や古民家などを利用したモダンなカフェやショップが立ち並ぶ中崎町にある『Public Kitchen 中崎町』。入口が見つけにくいと話題になるほど、その隠れ家ぶりが注目されています。
ほかにも南船場、吉祥寺、丹波に展開する、丹波の有機農園直営のオーガニックカフェです。
路地前にある看板を目指して
近年、個性的なお店が増えて注目度が高いということ、そして梅田まで徒歩圏内でありながら昔懐かしさを残した街並みが、丹波などの地方と重なる部分があることなどから、この界隈に店を構えられたのだそうです。
路地の前にポツンと置かれた看板が目印。この奥の細道に『Public Kitchen 中崎町』はあります。秘密めいた佇まいに、好奇心がくすぐられますね。
席を選ぶ楽しさも魅力!穴場感溢れる店内
店内は温もりを感じる木材のフローリングや家具、いたるところに飾られたドライフラワーなどが独特の雰囲気を醸しています。
扉の奥はすぐ階段になっており、上がるとカフェのダイニングスペースへ。最初に足を踏み入れるエリアは、カウンター席とキッチンのある空間。さらに細い廊下の奥に2名掛けのテーブル席も見えます。
3階はまた雰囲気が違い、陽の光がたっぷり入って明るく開放感もあり人気の席だそうです。また平屋の瓦屋根の奥に高層ビルが立ち並ぶ様子など、昔ながらの風景と都会のコントラストが印象的な景色を楽しむことができます。
丹波の自家栽培野菜を都会のテーブルで
こちら『Public Kitchen 中崎町』はその穴場的な店構えだけでなく、何といっても兵庫県の丹波市にある有機農園の直営カフェ、という点が大きな特徴です。
“地方で農産物を生産×都市部で農産物を提供”をモットーに、生産から提供までを一貫して取り組むことで余分な流通コストなどを排除、良質な農作物をリーズナブルに提供できるのが強みなのだとか。
しかも自然豊かな丹波で栽培されている約20種の農作物は、有機JAS認定証を取得するなど、お客さんにも目に見える形で“安心”を提供されているのが嬉しいですね。
「野菜不足を気にされ、時間がない中でわざわざ足を運んでくれる常連さんも多いです」と店長の吉ケ江梨奈さん。自家栽培だからこそ実現した良心的な価格設定が、忙しい現代人の日常使いに一役買ってくれているようです。
また「野菜が多く摂れるのはもちろんですが、ここで食べる野菜は甘味が強い、と喜んでもらっています」と吉ケ江さんは言います。
おぼんスタイルの定食
看板の「おぼんごはん」はボリュームたっぷりで、オーガニック野菜もふんだんに摂れるのでおすすめ。
特に人気な「やわらか鶏モモ塩麹からあげ」や「えびマヨと有機野菜のオリエンタル風」などの定番から日替りまで常時15種類以上もあり、毎日訪れても選ぶ楽しみが尽きません。
一番人気の「やわらか鶏モモ塩麹からあげ」の「おぼんごはん」は、メインのからあげに日替わり小鉢の料理が計3品、有機野菜のサラダに味噌汁、特別栽培の玄米ご飯などがメニュー名通りおぼんに乗って提供されます。
存在感あるサイズのからあげが5つも盛られ、有機野菜もふんだんに盛られていて贅沢な一品。
850円という料金設定、さらにディナーや土・日・祝でも追加料金はたった100円という、コストパフォーマンスの高さに感動です。
ランチセットも、カフェ利用もOKのドリンクやスイーツ
ゆったりとランチしたい場合や、女子会での利用なら「おぼんごはん」にドリンクやデザートを追加してセットメニューにされてはいかがでしょう。
◆ドリンクは100円~
◆デザートは全て180円
◆ケーキ類は全て350円
というお手頃価格なのでつい頼んでしまいそう!
もちろんなるべく手作りで、体に優しい素材を使ったものばかりだそうで、嬉しいですね。
最後に
「日常的に自然栽培の野菜をたっぷり美味しく食べて欲しい」という想いで、リーズナブルな価格設定を守りつつ、良い素材を選りすぐって提供されているのが伝わってきました。
ランチだけでなく、同じ内容をディナーでもいただけるので時間が合えば立ち寄りたくなる一軒です。
●野菜不足を自覚している
●オーガニックの野菜を食べたい
●中崎町で隠れ家的カフェを探している
そんな方はぜひ足を運んでみてください!
Writer:榎田 京
※掲載内容は取材時の情報です。ご利用の際は最新の情報を事前にご確認ください。