今回取材に伺ったのはJR環状線「福島駅」より徒歩約4分、『上福島公園』の一角に建つビルの1階に構えるカフェ『fouet゜(フエ゜)』。真っ白な外観が特徴的なお店です。
2019年9月で9周年を迎える同店。もともと同ビルの2階で開店されていた人気カフェ『a Terre(ア・テール)』のレシピを引き継ぎ、『fouet゜』と名前を変えて2010年にビルの1階にオープンされたそうです。
『fouet゜』という店名はフランス語で“泡だて器”。付けられた『゜(ディグリー)』で、泡立てているときにクリームがポンッと飛び出した感じを表現されたそうです。
鮮やかな“フエ”使い(度合い、加減)によって、お客様の「今日も美味しい!」を生み出されている同店にぴったりの店名ですね。
店内は、白が基調のナチュラルな居心地の良い空間。壁面にはスイスの天然漆喰が使用されています。
店内で使われているテーブルなども作家さんが作られたものを使用。白の空間と、柔らかな木目の色合いがマッチしています。
また、取材に伺った時には店内にアクセサリーのポップアップショップが。作家さんの手作りアクセサリーの展示販売が行われていました。
ポップアップショップは2~3週間で入れ替わり、イラスト展や写真展なども行われるそうです。
店長・田上かおりさんのお知り合いの作家さんや、お店を通じて知り合った作家さんの商品を展示販売されています。
自家製キッシュ&ベーグルに舌鼓
メニューは田上さんの手描き。創業時から人気のキッシュやベーグルなどが、かわいらしいイラストで描かれています。
もともとキッシュはあまり好んで食べなかったと言う田上さん。
しかし同店のキッシュは具がたっぷりと入っていて、こちらのキッシュを食べられたことでイメージが一変。キッシュが好きになられたそうです。
キッシュとは、パイ生地に野菜と卵を流し込んで焼きあげたフランスの家庭料理のひとつ。
パイ生地には北海道産の小麦粉とバターを使用。季節に応じて10種類以上の野菜が入れられたキッシュは栄養たっぷりです。
野菜は天満にある市場の野菜屋さんから購入。日本全国から仕入れた季節の野菜を使用しています。

お野菜たっぷりのキッシュに、自家製もちもちベーグルのサンド、自家製ピクルスとミニトマト、フレッシュ野菜のサラダがワンプレートに盛られたボリュームのある「キッシュとベーグルサンドセット」。
サラダにかけられているのは、グラニュー糖と塩がベースの手作りオニオンドレッシング。
シンプルに玉ねぎの甘みを感じられると、お客様からも人気だそうです。
取材時に付け合わせとして添えられていたのは、にんじん&きゅうりと、珍しい白ゴーヤのピクルス。
白ゴーヤは歯ごたえも良く、程よい苦みに酸味がマッチしていました。
今回いただいたベーグルサンドは「サーモンとクリームチーズとオニオンケイパー」。さらに、レタスがはさまれていました。
バター、卵、ミルクなどを使用しないノンファット&ノンコレステロール生地を毎朝一度茹でてから焼きあげるこちらのベーグル。
有機砂糖などこだわりの材料を使用されていて、もちもちの食感がヤミツキになります。

サーモンとクリームチーズの他には、「メキシカンチリコンカンとアボカドトマト」や「くるみたっぷりチーズとメイプルシロップ」、「オーガニックハニーと発酵バターラムレーズン」など、種類豊富なベーグルサンドが揃っています。
コーヒーは『fouet゜』オリジナルブレンドのコーヒー豆を使用。
スッキリ感と酸味が特徴で、アイスには深煎りエスプレッソを使用されています。
アイスコーヒーは飲みやすく、スッキリとした味わい。ホットは丁寧にハンドプレスで抽出されているそうです。

日替わりで常時2~3種類が店頭に並ぶ「本日のケーキ」。
取材時にいただいたのは、アールグレイが香り立つシフォンケーキです。ケーキは毎朝店頭で手作りされ、泡立ては手作業で行っているそう。
ふわふわの生地に、なめらかな生クリームと香ばしいキャラメルシロップが相性◎でした。
最後に
「料理やスイーツはもちろん、ホッとひと息ついていただける時間ごとカフェを楽しんでいただきたいです」とコメントをくださった田上さん。
慌ただしい日々の活力になるような、美味しい料理やスイーツ、そして安らげる空間を求めて『fouet゜』を訪れてみてはいかがでしょうか。
●ベーグルサンドやキッシュが食べたい
●ゆったりしたカフェで過ごしたい
●フォトジェニックなカフェを探している
そんな方はぜひ足を運んでみてください!
Writer:濵上 実可子
※掲載内容は取材時の情報です。ご利用の際は最新の情報を事前にご確認ください。