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今回取材で伺ったのはグルメ激戦区、福島の賑わいを少し抜けた閑静なエリアにある『foujita(フジタ)』。
姉妹店である、河内鴨と蕎麦、お酒を提供する割烹料理店『藤乃』のコンセプトを受け、新たな可能性を開拓する創作料理のお店。
料理にはフレンチなど西欧のエッセンスも取り入れ、厳選したオーガニックワインと一緒に楽しめます。
河内鴨と蕎麦を心ゆくまで
自慢の厳選素材
美食家にもファンが多い、目と鼻の先にある『藤乃』とは、姉妹店ということもあり使う素材は同じ上質なものばかり。
河内鴨は大阪・松原にある専門店『ツムラ本店』より。生産者に丁寧に育てられた、生でも食せると言われている朝締めの河内鴨が食べられる貴重なお店のひとつ。
また河内鴨は、2019年6月に行われた「G20」の昼食会でふるまわれた大阪・松原が誇る特産品でもあるのです。
もうひとつの主役、蕎麦の蕎麦粉は季節に応じて岩手、北海道など全国より仕入れる国産を使用。『藤乃』で毎日2回手打ちする二八蕎麦は、香り高いと評判だそう。
店長おすすめの贅沢ランチ
『foujita』の「選べるランチセット」は3種類(1,000円~)。
今回は店長の北野敬一さんオススメ、鴨と蕎麦の魅力を余すところなく味わえる「Cセット」(1,700円)をご紹介します。
◆「蕎麦米のリゾット」or「河内鴨燻製のサラダ」
◆「岩手県産石臼挽き蕎麦粉のガレット」
①コンプレット
②河内鴨リエットのニース風サラダ
③プルトンヌ
◆「かわり蕎麦」(ハーフサイズ)
①檸檬蕎麦(冷)
②氷蕎麦(トロロと海藻/冷)
◆「カンノーロ」
◆「コーヒー」or「紅茶」
※取材時の内容です。
名物のひとつ「蕎麦米のリゾット」
店を代表する料理のひとつ、シェフ自慢の料理をランチでも。
蕎麦米100%のため、独特のプチプチッとした食感が楽しめます。
河内鴨の旨味が溶け込んだ滋味深い味わいと、チーズを炙った香ばしさで、噛み締めるたび幸せな気分になる一皿です。

「河内鴨リエットのニース風サラダ」
ガレットは3種類から選べ、写真は「河内鴨リエットのニース風サラダ」。
フランスの伝統料理であるガレットを、国産蕎麦粉を使い『foujita』風にアレンジしたもの。
鴨肉をペースト状になるまで煮込んだリエットと、茹で卵やサラダがたっぷり乗った爽やかな一品です。
クセがなくあっさりした河内鴨は、サラダとの相性も◎。
丁寧に焼き上げられたガレットのモッチリした生地に、好みの具材を包みながらどうぞ。
ひんやり美味しい「氷蕎麦(トロロと海藻)」
2019年の夏より登場した新メニューは、細かく削られた出汁氷が器を覆う「氷蕎麦」。
鴨肉はじめトロロや海藻のネバネバ食材と、シャリシャリの氷との食感の違いが楽しい、遊び心溢れる料理です。

食後の愉しみは手作り「カンノーロ」
店長の北野さんがお店で手作りしているという、イタリア菓子「カンノーロ」。
マスカルポーネ&生クリームに、梅田と四天王寺の養蜂場で育てた天然生はちみつ「大阪ハニー」で甘さをプラスしたフワッとしたクリームを、焼いた蕎麦粉の生地で巻き上げます。

ビストロのような店構え
レンガと木材が温かく、カジュアルなビストロを思わせる店構え。
席数はそれほど多くないので、週末は予約がベターです。


最後に

河内鴨×蕎麦という主役食材を駆使した、独創的なメニューが豊富な『foujita』。
シェフ曰く「毎日店で取るカツオや昆布のダシを、ほぼ全メニューに使っている」のが、和洋の枠を越えつつも味にまとまりを感じる理由のようです。
またディナーではオーガニックワインを合わせるのも、通っぽくてオススメ。
ワインに合わせるための「アテ蕎麦」という提案も。
河内鴨の美味しさ、蕎麦粉の持つポテンシャルを再発見できるお店です。
●蕎麦を使った創作料理を試したい
●美味しい鴨料理を食べたい
●ご褒美ランチに使えるカフェを探している
そんな方はぜひ足を運んでみてください!
Writer:榎田 京
※掲載内容は取材時の情報です。ご利用の際は最新の情報を事前にご確認ください。