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あなたはどれだけ知っている?世界の猫にまつわる“あれこれ”

公開:2021.09.02

あなたはどれだけ知っている?世界の猫にまつわる“あれこれ”

世界の猫にまつわる歴史や行事、あなたはどれだけ知っていますか?自由気ままで自分勝手なイメージがある猫ですが、神様として崇拝されたり、迫害されたり、働いたりと国によって猫への対応が異なります。今回は6つのエリアの猫たちの歴史や人との関わりなどを紹介します。

【ロシア】ミュージアムで働く猫

ロシアの猫

世界3大ミュージアムの一つとして知られる「エルミタージュ美術館」では多くの猫がネズミ捕り要因として活躍しています。
猫たちはこの美術館が宮殿であった18世紀からこの場所にいました。女帝・エリザヴェータがネズミから絵画コレクションを守るために猫を置くように命じたのが、今の「エルミタージュ美術館」の猫の原点だそう。
美術館では年に一度の“エルミタージュの猫の日”が設けられていて、この日は普段は立ち入ることができない猫たちが暮らしている地下スペースが一般開放されるほか、猫と触れ合えるイベントなども行われるそうです。

【ベルギー】猫のためのフェスティバル

カッテンストゥッツ

ベルギーのイーベルでは、3年に一度、5月の第2日曜に猫のためのパレード“カッテンストゥッツ”が行われます。
中世のイーベルでも猫は魔女の使いとされ、猫たちは生きたまま火の上に投げ落とされていました。この悲しい歴史を繰り返さないよう、また魔女の疑いをかけられ処刑された人々と猫たちを追悼するために、1938年から“カッテンストゥッツ”が始まりました。
当日は猫に扮した人たちによるパレードのほか、繊維会館の塔の上から投げられた猫のぬいぐるみをキャッチすると幸せになるといわれる“幸福の猫投げ”など、多数の行事が行われています。
2021年の5月に開催されたので、次回は2024年になります。

【トルコ】猫と人が共存した“猫の街”

トルコの猫

トルコ・イスタンブールは“猫に優しい街”としても有名です。
イスラム教の開祖・ムハンマドが猫好きだったという逸話があり、イスラム教徒の人は猫好きな人が多いのだとか。
イスタンブールでは市ぐるみで野良猫を保護していて、街のいたるところに猫がいます。住民は野良猫の世話をしたり、撫でたりと猫たちをとても大切にしています。
2017年にはイスタンブールに住む7匹の猫とトルコ人との交流に焦点を当てたドキュメンタリー映画「猫が教えてくれたこと(邦題)」が制作されました。アメリカで1館から130館に拡大公開となる大ヒットを記録しました。

番外編:猫はどこからやってきたの?

こちらを見る猫

エジプトでは猫は神格化されていて、国外の持ち出しが禁止されていました。2000年以上の間、エジプト内にとどまっていたと考えられます。
ネズミの天敵である猫は貿易船でこっそり飼われるだけでなく、エジプトから連れ出され中近東や現在のトルコ周辺の貴族や豪商の手に渡ったそう。
ローマ帝国の拡大によりヨーロッパ中に広まり、シルクロードが開拓されてからアジアへも進出しました。
大航海時代には海を渡り、新大陸へと移住しました。イエネコがアメリカ大陸に渡ったのは約500年前、オーストラリア大陸に渡ったのは約400年前だといわれています。

まとめ

世界各国で見られるイエネコですが、エジプトからヨーロッパを経て、中国や日本にやってきたのですね。途中悲しい歴史もありましたが、すべての猫が幸せに暮らせる世の中になることを祈ります。

※猫ちゃんお写真、ご協力いただきありがとうございました!

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ライター

岩本 光世

黒猫、キジトラ白、サビの猫3匹と暮らすフリーライター。愛猫との生活をもっと楽しくするような記事や季節のおでかけ情報をお届けします。

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