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《洋食編》意外と知らない「洋食マナーの基本」!ナイフやフォークの使い方は?

2020.10.19

《洋食編》意外と知らない「洋食マナーの基本」!ナイフやフォークの使い方は?

結婚式や接待の場など、慣れないコース料理に緊張した経験はありませんか?今回はフランス料理のコースを例に、基本的な西洋料理のテーブルマナーをおさらいします。すでに身についている人も、復習のつもりでチェックしてみてくださいね。

西洋式のフルコースなどでは、あらたまった雰囲気に緊張してしまうという人が少なくありません。

しかしコース料理は構成がほとんど決まっています。
だから基本マナーさえ押さえればもう安心。今回は一般的なコース料理のテーブルマナーをご紹介します。

服装はどうすればいいの?

ドレスコード

多くの場合、お店のグレードに合わせてドレスコードが設定されています。カジュアルな服装は避け、ワンピースやスーツなど穏やかでエレガントなファッションを心がけましょう。
髪はハーフアップにするなどしてまとめるのが無難です。また強い香水は料理の香りを邪魔してしまうので、ほんのり香る程度にとどめます。

お店のWEBページや口コミサイトで雰囲気を確認するのもおすすめです。

席に案内してもらう時は

フランス料理

はじめに着席する時はウェイターの案内を待ちます。
椅子の左側に立つとウェイターが椅子を引いてくれるので、それから腰をおろしてください。
バッグは左脇か、背もたれと自分の間に置きます。バッグ用ハンガーが用意されていることもあります。
背筋を伸ばしてきれいに座ることも大切ですが、会話の声量や話題にも配慮しましょう。

ナイフ、フォークの基本

【外側から順番に使う】
テーブルセッティング

テーブルにはカトラリー(ナイフやフォークなど)とナプキンがセッティングされています。使い方のルールはとてもシンプル。
左右に並んだナイフとフォークを、外側から内側に向かって使っていけばOKです。また上側には、デザート用のカトラリーが並んでおり、こちらも外(上)側から内(下)側に使います。

ナイフとフォークの持ち方、動かし方

右手にナイフ、左手にフォークを持ち、肩肘を張らずに自然な姿勢で握りましょう。人差し指は伸ばして添えます。

左利きの人は、右利きの人と同じように持つこともありますが、事前にお店側に伝えてテーブルセッティングを変えてもらう場合もあります。

すべての動作は大きな音が立たないように行いましょう。「急がずゆっくり」がコツです。

食事中と食後の置き方

ナイフとフォークのマナー

食事中にナイフやフォークを離す時は、皿の上でハの字を描くように置きましょう。この置き方は、「8時20分の角度」とも呼ばれています。
食べ終わったら、右斜めにそろえるようにして置いてください。
食べ残す場合でも、このように揃えることでウェイターに「下げてもらって結構です」という合図を伝えることができます。

落としたり、使う順番を間違えたりした時

落としたカトラリーやナプキンを自分で拾うのはNGです。ウェイターが拾ってくれるのを待ちましょう。
ナイフやフォークを使う順番を間違えた時も、代わりが運ばれてくるのを待ちます。

こうした困りごとには、気づいてもらえる場合が多いですが、気づかれない場合はウェイターをそっと呼んで伝えます。
その場合は「すみません」と声で呼び止めるのではなく、静かに目を合わせる、肩くらいの高さまで手をあげる、などの方法で合図します。

ナプキンの取り扱い

ナプキン

ナプキンを取るのは、ドリンクが運ばれてきたタイミングです。二つ折りにし、折り目を自分の方に向け、太ももの上に広げます。そして手や口を拭きたい時は、内側の端の方を出して使います。

食事中、席を立つ場合は二つ折りにし、背もたれか座面に置きます。これは「離席中です」の合図です。

すべての食事が終わったら、角がずれる程度にざっとたたんで、テーブルの上に置きましょう。
このラフなたたみ方は、「ナプキンをきれいにたたむのを忘れるほどおいしい料理でした」という気持ちを表現するものとされています。
きっちりたたむと、逆のメッセージになりかねないので注意しましょう。

フランス料理の基本コース

西洋料理のフルコース

今回はフランス料理のコースを例に説明していきます。

◆コースの基本構成

  • アペリティフ(食前酒)
  • アミューズ(小前菜)
  • オードブル(前菜)
  • スープ
  • メインの魚介料理
  • メインの肉料理
  • デザート
  • 食後の飲み物

なお、パンはスープと一緒に運ばれてくるのが一般的です。

【アペリティフ(食前酒)の注文とグラスの持ち方】
アペリティフ

まずはアペリティフ(食前酒)を注文します。食前酒には食欲を刺激する役割があります。迷ったらシャンパンなど、炭酸系がおすすめです。

お酒が飲めない場合はミネラルウォーターでもかまいませんが、ノンアルコールカクテルなどを頼むとテーブルが華やかになります。

同じタイミングでワインの注文を行うことがあります。
一般的には魚料理に白ワイン、肉料理に赤ワインが合うとされていますが、予算や好みに応じて選びましょう。迷ったら好みの味を伝えて「おすすめはなんですか?」と相談すればOKです。
またボトルかグラスかという選択もあります。ボトルはおよそグラス6~7杯分になるので、人数やメンバーのお酒の強さに合わせて選びましょう。

グラスにシャンパンやワインを注いでもらう時は、持ち上げたり傾けたりはせず、テーブルに置いたままにしてください。

グラスを持ち上げるには、親指、人差し指、中指の3本でグラスの下の方をつまみ、薬指で支えます。
乾杯の際、グラスをカチンとぶつけ合うのは、実はNGです。目の高さまであげて乾杯を行いましょう。

【アミューズ(小前菜)】

アミューズには「口を楽しませるもの」という意味があり、日本料理における先附のような存在。ナイフとフォークを使う場合もありますが、手でつまんでいただくものもあります。

【オードブル】
前菜

オードブルも同じく前菜です。

意外と食べるのに手間取るのが、長くて薄い葉物野菜。フォークで押さえてナイフでたたむか、パスタのようにフォークで巻き取るときれいに食べられます。

【スープ】
スープ

スープはスプーンを手前から奥に動かしてすくいます。
食べる時は、音を立てないようスプーンを傾けて口にスープを流し込むイメージです。
量が少なくなってきたら、左手で皿の手前を持ち上げてすくってもかまいません。

【パン】
パン

スープと同時にパンがサーブされます。
食べる時は直接かじらず、両手で一口サイズにちぎって口に運びます。
パンの角をお皿に軽く当てながらちぎるとパンくずが飛び散りにくいので、ぜひ試してみてください。

パンはコース料理の付け合せという立ち位置なので、好きなタイミングで食べてOKです。ただしメイン料理が終わるとパンも下げられます。上手にペース配分をしましょう。

【メインの魚料理】
コース料理

魚料理は、骨と身の崩れに気をつけながら食べます。フォークで中骨を押さえ、背骨に沿って表の身を上下に切り分けてから、ひと口ずつ切り取っていきます。
この時身の筋に沿うように刃を入れると崩れにくくなります。
表を食べ終わったら、ナイフを骨の下に滑らせて外し、食べ進めます。骨はお皿の一箇所にまとめて片付けましょう。

【メインの肉料理】
メイン肉料理

肉料理は、注文時に焼き加減を尋ねられることがあります。好みに応じて注文しましょう。

  • レア……肉の周りは焼けているが、中心部はほとんど生
  • ミディアムレア……レアとミディアムの間
  • ミディアム……焼けた部分と生の部分が半々程度
  • ミディアムウェルダン……ミディアムとウェルダンの間
  • ウェルダン……全体的によく焼け、中心部は薄いピンク

筋繊維の方向に沿ってナイフを入れると楽に切り取れます。
すべてひと口大にカットしてから食べると肉汁が流れて冷めやすくなります。ひと口ごとに切りましょう。

【デザート】
デザート

数種類ある場合、アイスがあればアイスを優先し、その後繊細な味わいのものから濃い味のものへと進んでいきます。

カトラリーは上で述べた通り、テーブルの上の方に並んだものを使いましょう。

【食後の飲み物】
食後の紅茶

食後には選択に応じてコーヒーか紅茶が供されます。

砂糖を入れる場合は、スプーンに乗せてそっと沈めて溶かしましょう。
ミルクは注いでから、スプーンを前後に2,3回動かぜば十分混ざります。
どちらも飲み物が飛び散らないよう注意してください。

なお、カップの持ち手が左になって出てくる場合があります。
これはミルクや砂糖を入れる時、右手でスプーン、左で持ち手を持てるようとの配慮です。
右利きなら、飲む時は右に回してかまいません。

お会計

自分がゲスト(連れてきてもらった人)の場合

食事が終わったらお会計です。自分がゲストの場合は、ホスト役がお会計をしている間少し離れた場所で待ちましょう。
お店の人に「ごちそうさまでした」と笑顔であいさつし店を出ます。ホスト役の人へのお礼も忘れずに。

自分がホスト(連れてきた人)の場合

食後、ウェイターと目を合わせるか、軽く手をあげるなどして精算の意志を伝えます。
もしくは飲み物のおかわりを尋ねられた時に「お会計をお願いします」と頼むとよいでしょう。

そのほかに、ゲストがお手洗いに立った隙や、反対に自分が化粧直しに立ったタイミングを狙ってお会計を済ませるなどのスマートな方法もあります。

割り勘の場合

実際には割り勘の場合でも、そのグループの代表ひとりがまとめてお会計をします。
カップルの場合、慣例的に男性がまとめて支払うのが一般的です。

まとめ

基本中の基本にしぼって、西洋料理でのテーブルマナーを紹介しました。

周囲の人の動作なども参考にしながら、豪華な食事のひとときを楽しんでくださいね。


てんむす

ライター

てんむす

大阪府生まれ京都府在住。生き物と食べ物が好き。2019年に行ったドイツ旅行で大きな博物館とおいしいグミに感激し、ドイツ語を勉強中です。

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