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マイホームを購入するときにほとんどの人が借りる「住宅ローン」。とはいえ「ローンと聞くと何だか怖い」、「大きなお金なので損はしたくない」という人も多いはず。今回は、『イズホーム 堺本社』店長の山口祐生さんに「住宅ローン」を借りる前に知っておくとお得な“賢い家の買い方のポイント”を教えていただきました。
【ポイント1】家を買うときの自己資金は諸費用(約200万円)だけでOK
住宅を購入しようと思ったときにまず心配になるのがお金のこと。いくら自己資金があればいいのか、「住宅ローン」を借りることはできるのか、金利はどこが低いのかなど、いろいろ気になりますよね。まずは自己資金はいくらぐらいあればいいのでしょうか?
「物件購入代金は『住宅ローン』で借りるとして、大切なのは、仲介手数料やローン保証料、火災保険などの諸費用(諸経費)が払えるかどうかですね。だいたい200万円ぐらいあれば十分かと思います。『諸費用ローン』といって、諸費用のために借りられるローンもあるのですが、金利が少し高いのでその分は自己資金として持っておくことをオススメします」と山口さん。
ひと昔前は、物件購入代金の10%を自己資金として持っておくようにというのが常識だったとか。ただし、最近では金利が低いこともあり、諸費用だけでもあればマイホームを買う夢も叶えられると言われているそうです。
【ポイント2】住宅ローンをどこで借りるかが肝
「住宅ローン」は、都市銀行・地方銀行・信用金庫・信用組合・共済・ネット銀行など、さまざまな金融機関で借りることができますが、どこで借りるのがオススメなのでしょうか?
「金利は低い順に都市銀行・地方銀行・信用金庫で、さらに低いのはネット銀行と言われています。ネット銀行は金利は低いですが、審査基準も厳しく、審査にも時間がかかります。弊社としては、都市銀行・地方銀行・信用金庫・ネット銀行でローンの審査が通らないなら家を買うのを諦めた方がいいとお伝えてしています」(山口さん)。
【ポイント3】住宅ローンの審査が通りにくい人の特徴
いざ「住宅ローン」を借りようと思っても、まず審査が通らなければ何も進みません。審査が通りにくいパターンはあるのでしょうか?
「若い方で計画性もなく、ただ単にお金を借りたいというだけの方や、クレジットカードで延滞している方、返済が遅れていた時期がある方など、過去の履歴に関してはとてもシビアに見られてしまいます。フリーランスの方でも、延滞が一切無く、カード限度額も少なければ、過去の実績が高いと見なされ、計画性があると思われるので審査は通りやすいでしょう」(山口さん)。
また、クレジットカードをいっぱい持っている人も注意が必要なのだとか。
「例えば、限度額が50万円のカードを10枚持っているとして、1円も借りていなくてもカードを持っているだけで500万円を借りていると見なされます。ですので、『住宅ローン」を借りる時にカードを解約するように銀行側から言われることもあります」(山口さん)。
ということは、使っていないカードは解約しておく方がいいということですね?
「はい、不要なカードは事前に解約しておくことをオススメします。それによって金利も変わってきますので」(山口さん)。
【ポイント4】金利は年収や過去の行いによって決まる
金融機関によって異なる金利ですが、どのように決まるのでしょうか?
「金利は、今まで自分が積み上げてきた信用につけられる点数みたいなものです。自分の年収や返済比率(年収に占める年間返済額の割合)、職業、クレジットカードの利用状況や延滞の有無、など過去に行ってきたことにかかってくるんです。金融機関は、リスクが高い人には高い金利で貸す、この人は大丈夫と信用されたら低い金利で貸すということです」(山口さん)。
【ポイント5】「ローン特約」を賢く使うことが大切
「ローン特約」とは、「ローンの審査が通らずに借りることができなかったら、住宅購入をキャンセルできる」という契約のこと。
この「ローン特約」についてしっかり学んでいくことが大切だと山口さんは言います。
「不動産業者を通じて都市銀行か地方銀行で『住宅ローン』を申し込んでおいて、自分でネット銀行の『住宅ローン』を申し込みます。ネット銀行の審査が通れば、そこで借りることを不動産業者に伝えておけばOKです。さらに、都市銀行か地方銀行の審査が通らなければ『ローン特約』を使うことをはっきり伝えておきましょう」(山口さん)。
契約書の中には『ローン特約』に関する欄があるので、必ず銀行名も記入してその銀行の審査が通らなければキャンセルすることを明記しておきましょう。
そうしなければ、高い金利の金融機関で『住宅ローン』を組んでしまう恐れもあり、キャンセルすれば違約金も発生してしまうそうです。
やっぱりプロにお話を聞くことは大切で、ある程度の勉強も必要なのですね。
「今日お話したこと以外に、大切なことは良い不動産業者を選ぶことですね。その選び方や『住宅ローン』については当社の『イズホーム不動産ちゃんねる』でも動画を配信しています。ぜひご覧ください!」。
「家を賢く買う方法」を学ぼう
今回は、「住宅ローン」を借りる前に知っておきたいポイントを5つご紹介しました。
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※記事内容は2020年7月現在の制度に基づいて作成しています。
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