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「大阪・関西万博」でひと際注目を集めた「イタリア館」では、古代から現代までの名品が多くの来場者を魅了しました。今回は、人気を博した古代彫刻「ファルネーゼのアトラス」をはじめ厳選作品4点が「大阪市立美術館」(大阪府大阪市天王寺区茶臼山町)に集結しています。
●イタリアの芸術作品を鑑賞したい
●芸術の秋を堪能したい
そんな方におすすめの特別展「天空のアトラス イタリア館の至宝」の記者内覧会に参加してきたのでレポートします。
大阪市立美術館はどこにあるの?

今回の会場である「大阪市立美術館」は、大阪市天王寺区の「天王寺公園」内にあります。JRやOsaka Metro「天王寺駅」からは徒歩で約6~10分程度でアクセスも良好!

美術館前には大きな旗もはためいていました。こちらを見るだけでワクワクしてきますね。
会場は美術館の2階

特別展「天空のアトラス イタリア館の至宝」の会場は、美術館中央の階段を上がった2階にあります。
古代彫刻の傑作「ファルネーゼのアトラス」

第一章「神話と宇宙」の会場に飾られているのは、“古代彫刻の最高傑作”とも称される「ファルネーゼのアトラス」です。
「大阪・関西万博」で日本初公開された「ファルネーゼのアトラス」は、高さ約2メートル、重さ約2トンの大理石の彫刻で、天球儀は宇宙を表す現存最古の天球儀として知られています。筆者は、万博の「イタリア館」でも目にすることができましたが、何度見てもその美しさに圧倒されます。

会場では、「ファルネーゼのアトラス」や、巨神アトラスが担いでいる天球儀などについて詳しく解説されています。発掘時の状態や天球儀に刻まれた古代の宇宙観など、より深く作品のことを知ることができるのは嬉しいですね。
ペルジーノの代表作「正義の旗」

第二章「信仰と交流」では、「大阪・関西万博」開催期間の後半に公開されたペルジーノの宗教画「正義の旗」を鑑賞することができます。ペルジーノは、レオナルド・ダ・ヴィンチやミケランジェロと並ぶ天才画家・ラファエロの師匠として知られています。
こちらの作品はペルージャの宗教団体からの依頼で制作され、宗教行列の際に旗を掲げて祈りを捧げたことから「正義の旗」と呼ばれているのだとか。描かれている背景や天使たちについても解説に書かれているので、ぜひチェックしてください。
レオナルド・ダ・ヴィンチ「アトランティコ手稿」2点が日本初公開

第三章のテーマは「英知と創造」。芸術家・科学者・発明家・思想家として活躍した“万能の天才”と称されるレオナルド・ダ・ヴィンチの手稿が展示されています。

約40年にわたり、彼の研究や発想を書き残した貴重な「アトランティコ初稿」。写真の「巻き上げ機と油圧ポンプ」をはじめ、今回展示される手稿は2点とも日本初公開です。
イタリア関連グッズやミャクミャクグッズの販売も
会場では、イタリアのお菓子や雑貨、ミャクミャクグッズ(靴下など)も販売。今回の特別展のオリジナルグッズは今後発売されるそうですので、楽しみに待ちましょう。
チケットは2日で完売!今後の販売は?

開催前から注目を集めた同展覧会のチケットはなんと2日で完売! 現在はチケット販売を中止しています。「大阪市立美術館」の内藤栄館長は、「一人でも多くの方に見ていただきたいのですが、安全に観覧いただくため人数調整をしないといけないので申し訳ありません。今後の対応については、随時ホームページ等でお知らせします」と話していました。
展覧会は来年1月12日(祝・月)まで開催されます。イタリアの珠玉の芸術作品を大阪で鑑賞できる貴重な機会! ぜひ今後のチケット販売情報を公式サイトや公式SNSでチェックしてくださいね。
会期:2025年10月25日(土)~2026年1月12日(祝・月)
会場:大阪市立美術館
観覧料:一般1,800円、高大生1,500円、小中生500円
※日時指定予約優先制
※現在はチケット販売を中止。詳細は「大阪市立美術館」の公式サイトを確認ください
※撮影:編集部
○スポット情報
スポット名:「大阪市立美術館」
住所:大阪府大阪市天王寺区茶臼山町1-82 天王寺公園内(MAP)
営業時間:9:30~17:00 ※入館は16:30まで
休館日:月曜日(祝日の場合は開館し、翌平日休館)、年末年始(12月29日~1月2日)
・公式サイト
・Instagram


