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日台合作映画『一分間だけ』。世界初上映となった『大阪アジアン映画祭』に、ピーター・ホー、チャン・チュンニンらが登場!

日台合作映画『一分間だけ』。世界初上映となった『大阪アジアン映画祭』に、ピーター・ホー、チャン・チュンニンらが登場!

台湾本国では5/9(金)、日本では5/31(土)に公開となる『一分間だけ』が、 3/13(木)、『大阪アジアン映画祭』で世界初上映された。 会場の『ABCホール』に、主要キャスト・スタッフが登壇。製作秘話や作品への思いを語ってくれた。

今年で9回目を迎える『大阪アジアン映画祭』。チケット完売作品も多く、大阪でのアジア映画人気の高さが窺い知れる。

3/13(木)は、日本でも大人気の俳優・ピーター・ホー主演の日台合作映画『一分間だけ』が世界初のプレミア上映、しかも本人を含めた主要キャストがやってくる!ということで、大勢の映画ファンが『ABCホール』を埋め尽くした。

日本だけでなく台湾でも大ヒットを記録した原田マハの同名小説を映画化した『一分間だけ』。
ファッション雑誌編集者のワンチェン(チャン・チュンニン)は、ある日取材先で出会ったゴールデンレトリバーの子犬を飼うことに。その子犬をリラと名づけ、恋人(ピーター・ホー)と一緒に育て始めるが、仕事に夢中になる日々の中で、次第に大切なものを見失い、恋人ともすれ違い始める。
やがて恋人が去り、残されたリラとの生活を重く感じ始めた頃、リラが病に冒されていることを知る……という、“働く女性”と“愛犬”の切ない愛の物語だ。

犬だけでなくペットを題材にした映画がなかった台湾において、この小説に惚れ込み、吉田正大プロデューサーと一緒に映画化を実現させたのがガン・リープロデューサー。
「台湾と日本は似ていると言いますが、男女の関係や、仕事場の雰囲気などやはり差はありますので、台湾の物語にしました」と語る。
さらに「今回のような試みは、国同士の親しさが増す。とてもいい試みだと思います。ただ申し訳ないのは、残念ながらピーター・ホーの肉体美が映画で披露できなかったこと……」と会場の笑いを誘った。

右から吉田正大プロデューサー、ガン・リープロデューサー、チェン・フイリン監督、ピーター・ホー、チャン・チュンニン、池端レイナ
右から吉田正大プロデューサー、ガン・リープロデューサー、チェン・フイリン監督、ピーター・ホー、チャン・チュンニン、池端レイナ

続いて、マイクを握ったチェン・フイリン監督が「すみません……、肉体美を見せることができなかった監督です」と笑わせつつも、「映画を製作する過程で、全員が命の大切さ、愛の大切さ、今この時間を大切にしようという思いを得ることができたので、私にとって単なる映画ではありません」と作品への思いを語った。

日本映画への出演経験もあるピーター・ホーは、「いつも僕は悪役。ちょっと良さそうな人のときもあるんですが、やっぱり悪役なんです(笑)」。
すると、チャン・チュンニンが「今回は、いい役ですよ」とフォローを入れたかと思いきや、「この前に共演した作品では、ピーターが私を虐待するというギャングの役だったんです。私は、この『一分間だけ』で彼に復讐できました! 私は自分勝手なキャリアウーマン役で、恋人役のピーターをいじめるんです!」と、楽しそうな現場の空気が垣間見られる一幕も。

さらに「2人が寝転がっているベッドに犬が飛び乗るシーンでは、犬がピーターの一番重要な部分を毎回踏んでしまう(笑)。犬はコントロールがきかないから、私の足を彼の大事な部分の上において、彼のその部分が踏まれないようにしたんです。彼の命を救ってあげました。感謝して欲しいですね!!」と撮影中のエピソードを披露すると、ピーターは「ホー家の子孫を代表して、チャン・チュンニンにお礼を言いたいと思います」と深々と一礼。会場は大爆笑!

日本人キャストの池端レイナが「今回、初めて日本と台湾の合作に出演させていただいて、素晴らしい監督、共演者の方々とご一緒できて心から嬉しく思います」と日本語と中国語で挨拶。実は彼女、撮影当初は中国語が全く話せなくて、監督ともなかなかコミュニケーションが取れなかったそう。それをきっかけに勉強を始めたという池端の素晴らしい中国語は、共演者だけでなく場内も感心させていた。

本編上映後、再度スタッフ・キャストが登壇するというサプライズも。
ピーターの「僕は子供の頃から、親に“男は血は流しても涙は流すな”と言われて育ったのですが、3回も涙を流してしまいました……」とコメントで、終始和やかな舞台挨拶は閉幕した。

3/7(金)に開幕した第9回大阪アジアン映画祭も、いよいよ3/16(日)迄。
作品公開のほか、今週末はシンポジウムやトークイベント、ファン・ミーティングなどイベントも目白押しなので、ぜひ公式HPでチェックして!

■大阪アジアン映画祭■
http://www.oaff.jp/2014/ja/index.html


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