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淡い紫やピンクの花びらが美しい藤の花。垂れ下がる花房を観賞するために作られた藤棚は、見て楽しむだけでなく、「幻想的な写真が撮れる!」と写真スポットとしても人気を集めています。
●藤棚の幻想的な写真を撮影したい
そんな方は今回の記事を参考にお出かけしてみてくださいね。
関西のおすすめ藤棚10選
今回は、関西2府4県にある藤棚のおすすめスポットを10カ所ピックアップしました。
大阪から順番にご紹介していきます。
大阪の藤棚スポット
1.【大阪市福島区】野田コミュニティセンター
大阪市福島区は「のだふじ」が区の花に指定されており、区内各所で藤の花を見ることができます。中でも「野田コミュニティセンター」(大阪府大阪市福島区野田)の藤棚は、地域の人に愛されている穴場の藤スポットです。住宅地の中にあるため少しわかりづらい立地ですが、その分比較的人も少なくゆっくりと藤を観賞することができます。
例年、藤の開花時期である4月中旬(2023年は4月16日〈日〉)には、キッチンカーや名産品販売ブースなどを楽しめる「のだふじまつり」が同区の「下福島公園」で開催されるので、そのタイミングに合わせて訪れるのもおすすめ。「春日神社」や「野田恵美須神社」など、「のだふじ」の開花スポットは近隣にたくさんあるため1日で複数の藤スポットを回れるのも魅力です。
【藤の見頃】
4月中旬頃
【料金】
無料
2.【大阪市東住吉区】長居植物園
「長居植物園」(大阪府大阪市東住吉区長居公園)は、大阪市民から“都会のオアシス”として親しまれている日本有数の植物園。広さ約24.2ヘクタールの園内には、ボタン園、バラ園、アジサイ園など11の専門園があり、四季折々の美しい花を楽しむことができます。
4月中旬ごろから見頃を迎える園内の藤の花は、近くに咲き誇る約2万株ものネモフィラとの共演が見事です。淡いパープルの藤と鮮やかなブルーのネモフィラとのコラボレーションは、まるで絵画のような美しさ。開花情報は植物園のSNSなどに随時更新されているので、訪れる際は藤とネモフィラ、どちらも開花しているタイミングを狙ってみて。
【藤の見頃】
4月中旬頃
【料金】
大人:200円
中学生以下:無料
スポット名:「長居植物園」
住所:大阪府大阪市東住吉区長居公園1-23(MAP)
開園時間:〈3月~10月〉9:30~17:00(最終入園16:30)、〈11月~2月〉9:30~16:30(最終入園16:00)
休園日:月曜日(祝日の場合は翌平日)、年末年始(12月28日〜1月4日)
3.【藤井寺市】葛井寺
葛井寺(大阪府藤井寺市藤井寺)は、国宝の千手観音坐像を御本尊とし、西国第五番札所として古くから信仰を集める寺院です。また、藤の花の名所としても名高く、例年4月中旬頃から開催される「藤まつり」の時期には美しい藤棚目当てに多くの人々が参拝に訪れます。
境内には紫だけでなく白の藤も植えられているため、訪れる時期によって異なる藤の美しさを堪能できるのも魅力。藤の甘い香りに包まれた境内で心安らかなひと時を過ごせます。「藤まつり」期間中だけに授与される藤の花の切り絵御朱印などの授与品にも注目です。
【開催期間】
藤まつり 2023年4月8日(土)〜
※詳細はHPで確認
【料金】
拝観料500円(毎月18日のみ)
京都の藤棚スポット
4.【京都市南区】鳥羽水環境保全センター
「鳥羽の藤」として有名な「鳥羽水環境保全センター」(京都府京都市南区上鳥羽塔ノ森梅ノ木)の藤。通常は中に入れない施設ですが、例年藤の見頃を迎える4月末から5月初旬にかけて施設の一般公開が行われています。数日間限定公開のため混雑することが多いですが、一見の価値ありの藤スポットです。
全長約120メートルにも及ぶ藤の回廊は圧巻で、頭上に広がる藤のカーテンをくぐり抜けながら散策を楽しめます。同時期には、同じく「京都市上下水道局」の施設「蹴上浄水場」にて「蹴上のつつじ」の一般公開も開催しているので、こちらも要チェック。
【開催期間】
2023年の施設一般公開は開催中止
5.【宇治市】平等院
世界遺産にも指定され、京都の寺院の中でも屈指の知名度を誇る「平等院」(京都府宇治市宇治蓮華)。10円玉のデザインに採用されている鳳凰堂があまりにも有名ですが、桜や紅葉など季節によって変わる庭園の風景も見どころのひとつです。
桜が散ったあとに境内を彩るのが、白や紫の花咲く藤棚。「平等院」では、花房の垂れ下がる「ノダフジ」と花房が丸まった形をしている「ヤマフジ」、2種類の藤を見ることができます。藤棚は観音堂の隣と表門前に2箇所設けられており、観音堂隣の藤棚は鳳凰堂とともに写真に収めることが可能。ここでしか見ることのできない藤の海に浮かぶ極楽浄土の風景は必見です。
【開催期間】
例年見頃:4月中旬頃
※公式サイトの開花情報を参照
【料金】
庭園+平等院ミュージアム鳳翔館
大人600円、中高生400円、小学生300円
兵庫の藤棚スポット
6.【丹波市】白毫寺
「白毫寺(びゃくごうじ)」(兵庫県丹波市市島町白毫寺)は丹波の豊かな自然に囲まれた古刹です。藤の名所として知られるこちらの寺院で見られるのは、「九尺ふじ」と呼ばれる花穂の長い藤。満開の時期には頭上から藤のシャワーを浴びているような気分を味わえます。藤棚の全長も120メートルあり、見応えがあると評判です。
夜のライトアップではオーロラのような藤を見ることができ、昼と夜でまた違った美しさを楽しめます。
【開催期間】
藤まつり:2023年4月22日(土)~5月7日(日)
ライトアップ:2023年4月26日(水)~5月7日(日)予定 ※花の状況で変更あり
【料金】
大人:300円、高校生以下:無料
7.【朝来市】白井大町藤公園
兵庫県と京都府の県境に位置する「白井大町藤公園」(兵庫県朝来市和田山町白井)は、総長500メートルの藤棚を有する藤公園です。例年、藤が開花する4月下旬から5月中旬の期間のみ開園します。公園北側にある溜池の上には大きな鯉のぼりが飾られ、藤の観賞とあわせて家族づれにも人気のあるお出かけスポットです。公園は山に囲まれた場所に位置しているため、のどかな田舎風景や澄んだ空気も魅力。都会の喧騒を忘れ、非日常な空間に癒されに行ってみてくださいね。
【開催期間】
藤祭り開園時期:例年4月下旬〜5月中旬
※2023年の開催についてはInstagramを参照
【料金】
中学生以上:500円
奈良の藤棚スポット
8.【奈良市】春日大社
奈良を代表する神社「春日大社」(奈良県奈良市春日野町)は、社紋が「下り藤」であることからもわかるように、藤にゆかりの深い神社です。古くから境内の随所に藤が自生していた「春日大社」では現在でも見事な藤棚を見ることができます。特に、慶賀門を入ったところにある藤棚は樹齢700年といわれる名木です。こちらの藤は、花房が1メートル以上にも延びて砂にすれるほどであることから「砂ずりの藤」と呼ばれています。
また、境内の「萬葉植物園」には、約200本、20品種の藤が植えられている「藤の園」があり、こちらの藤も見事なもの。藤の開花時期に参拝する際にはどちらの藤も見逃せません。
【藤の見頃】
4月中旬〜4月末頃
【料金】
春日大社:御本殿参拝所は無料、特別参拝は500円
萬葉植物園:大人500円、小人250円
スポット名:「春日大社」
住所:奈良県奈良市春日野町160(MAP)
参拝時間:〈3月~10月〉6:30~17:30、〈11月~2月〉7:00~17:00
※萬葉植物園は9:00〜16:30(最終入園16:00)
定休日:なし
※萬葉植物園は〈3月〜11月〉無休、〈12月〜2月〉月曜休(祝日の場合は翌日)
滋賀の藤棚スポット
9.【草津市】三大神社
滋賀県にある藤棚として紹介したいのが、「三大神社」(滋賀県草津市志那町)の「砂擦りの藤」。市指定天然記念物でもあるこちらの藤は樹齢400年を越える大木で、例年4月下旬から5月上旬に見頃を迎えますが、2023年は早めに咲き始めているため4月中が見頃とのこと。大きな長方形の藤棚いっぱいに垂れ下がる藤は「砂擦りの藤」の名の通り花房が長く、藤のカーテンが作り出す景色は息を呑むような美しさです。
また、同じ志那町にある「志那神社」と「惣社神社」にも藤の花があり、「三大神社」とあわせて「志那三郷の藤」と呼ばれています。3カ所とも徒歩圏内のため巡拝するのもおすすめです。
【開催期間】
藤まつり開催期間:2023年4月22日(土)~5月7日(日)
【料金】
協力金200円
和歌山の藤棚スポット
10.【日高郡日高川町】みやまの里森林公園
「みやまの里森林公園」(和歌山県日高郡日高川町初湯川)は、日高川上流の椿山ダムを見下ろす立地の自然豊かな公園です。こちらには全長1,646メートルに及ぶ“日本一長い藤棚ロード”があり、関西を代表する藤の名所として知られています。
高低差96メートルの階段を登った先にある展望台は、藤棚ロードや椿山ダムを一望できる絶景スポット。展望台へは階段のほかに穏やかな山道のルートもあるので、階段の上り下りが難しい方でもゆったり藤の花を観賞しながら登ることができます。ハイキングしながらの藤観賞になるので、動きやすい格好や歩きやすい靴で訪れてくださいね。
【藤の見頃】
4月中旬〜5月初旬
※今年は4月中がおすすめ
※公式サイトの開花情報を参照
【料金】
大人700円、小・中学生200円
関西にある藤棚の名所で素敵な思い出を!
今回は、関西にあるおすすめの藤棚スポットを10カ所ご紹介しました。藤の開花期間はそれほど長くないため、公式SNSやホームページなどで開花情報を事前に確認してから訪れることをおすすめします(2023年は見頃が早まっているスポットが多いとのこと)。
満開の藤棚は写真スポットとしても人気が高く、藤のカーテンが揺れる幻想的な風景を収めた写真はきっと思い出の1枚になるはず。それぞれのスポットに違った良さがあるので、気になる藤棚を見に行ってくださいね。