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松本人志監督最新作『R100』公開初日舞台挨拶&ティーチインレポート

公開:2013.10.09

松本人志監督最新作『R100』公開初日舞台挨拶&ティーチインレポート

公開初日、松本監督と主人公・片山貴文役の大森南朋が上映終了後の『梅田ブルク7』に登場。

ダウンタウンの松本人志が、『大日本人』、『しんぼる』、『さや侍』に続いて手がけた監督第4作。
決して開けてはならない扉の奥にある秘密クラブ『ボンデージ』。何が起ころうと1年間絶対に退会することができないそのクラブへ入会してしまった男が遭遇する“摩訶不思議な体験”を描いた、ケタ外れの映画!

企画協力の倉本美津留氏をMCに迎えた舞台挨拶と、“観客からの質問に何でも答えてくれる”ティーチインの様子をレポート!!

写真左/大森南朋、同右/松本人志監督
写真左/大森南朋、同右/松本人志監督

●倉本美津留氏(以下「倉本」)
ご挨拶と初日を迎えたご感想をお願いします。

●松本人志監督(以下「松本」)
本作はコメディ映画ではないのですが、人それぞれ笑いのこぼれるところもあるのかな、と思っております。(鑑賞中の)皆さんのリアクションを見れてないんですけど、割とよかったんじゃないかな……って、よくわからない通行人が言ってました。

●倉本
スタッフさんですよ(笑)!!

●大森南朋(以下「大森」)
お客さんがいっぱい入ってくれたら嬉しいなと思っています。……嬉しいのかな? みんなにあんな姿を見られて(笑)。とにかく、今日は大阪に来られて良かったです。ありがとうございます。

●倉本
それでは早速、ティーチインに入ります。お2人はどんな質問にも答えてくれますよ。監督は、ジョニー・デップよりもNG(の質問)が少ない方なんで。

●観客からの質問
相方の浜田(雅功)さんは、映画に起用されないんですか?

●松本
何度も聞かれてて、ずっと「ありえない、ありえない」と言い続けてきたんですが、最近それも言い疲れてきたというか、逆に一周回って、別にいいんじゃないかって思い始めてるんですけど。ギャラが高いんで、事務所をうまく通してやらないとね。

●大森
でも、見てみたいですけどね。

●松本
浜田を緑に塗ってね、実写版『シュレック』をやらしたらいいんですよ。

●観客からの質問
松本さんはご自身がMだと公言されていますが、今回の映画の内容は、自分自身の願望も手伝ってのアイディアだったのでしょうか?

●松本
「されたい」とまではいかないですけど、別にされてもいいかなぁ。

●大森
僕は現場で、「監督はこういうことがされたいのかな」って思ったりもしました。監督がやられたいことを、かわりに僕がやられてるのかな、それを見ているプレイかなって(笑)。

●松本
僕、“ド真ん中のSMクラブ”ってあまり行ったことなくて。昔、ラブホテルで待機するような風俗に行ったら、僕が思ってたよりものすごい長いムチを持ってきた人がいて。「すいません、ごめんなさい」って謝ったこともありますね。この映画に出てくるように、日常的なところでそういうプレイが繰り広げられる方が多分好きなんでしょうね。「さぁ、今からプレイを始めますよ」っていうと、意外と冷めちゃうタイプなんですよね……って何の質問でしたっけ(笑)? あと、大森さんが「責め立てられたときに反応してしまったらどうしよう」って気にしてました。ブリーフいっちょなんでね。

●大森
撮影っていうことで、さすがに不用意に下半身は反応しませんでしたけど(笑)。

●観客からの質問
ポスターに、「父はM。」と書かれていますが、お2人のお父様は、実際Sでしょうか、Mでしょうか?

●大森
考えたこともないですね。MもSも超えてるような……。両方お持ちなんじゃないでしょうかね。

●松本
僕は、小学校の高学年くらいのときに、親父のタンスからSMの本を見つけたことがありましてですね。読めば読むほど、縛られてる女の人がね……。だから、完全に親父はSだったと思います。ある日、母親と和気あいあいと団欒していた時に、母親が「人志、お父さんはすごく噛んでくるんやで……」って。そのときは意味がわからなくて、「なんで?お母ちゃんが悪いことをしたから?」と聞いても、「いや、そんなんじゃないねん、人志……」と。そんなことをなぜ僕に言ったのか、未だにわからないんですけど。

●倉本
そのトラウマが撮らせた映画なのかもしれないですね。

●観客からの質問
お2人がSなのかMなのか、気づいたのはいつですか?

●大森
役者は、監督にああしてくれ、こう動いてくれと受けるほうが多いので、Mなのではと。仕事をしていて気づいたこともありますね。夜に関しては、今ここで言うことじゃないんで……(笑)。

●松本
仕事でコンビを組んでお笑いをやっていると、ボケはどんどんM化していくのは仕方ないなって。笑いを追求していくと、ツッコミはSになって駆り立ててくるし。浜田はどんどんSになり、僕はどんどんMになっていったというのがありますね。ただ、職業によっても変わってくるもので、映画監督をしている時はSな部分もないと、役者さんに指示を出すのはなかなか難しいですよね。

●観客からの質問
昭和テイストな雰囲気、ダウンタウンブギウギバンドの音楽が印象的でした。監督の思い出があるのでしょうか?

●松本
映画監督をやるっていうことは、自分の内面を出していかないといけないんじゃないかなって思ってて。どうしても子供の頃の経験や自分のわがまま、好きなもの、考えは知らず知らずのうちに出ているし、それを隠すつもりもないですから、そうなんでしょうね。「懐かしい感じがした」っていうのは、そもそも僕が好きなテイストでもあるし、この映画はパロディではない、むしろシリアスで怖いもの。緊張感を出すために、ちょっと昔のイメージにしました。
あと、音楽にしても、車の追跡シーンで流す音楽は『サクセス』と『身も心も』、2曲候補があったんですよ。どちらもダウンタウンブギウギバンド。だからといって自分のコンビ名をダウンタウンにしたわけではないんですが、やっぱり惹かれるものがあるんでしょうね。

●倉本
大森さんは映画も多数出ておられまして、今度『利休にたずねよ』も公開されますが、松本監督はいかがでしたか?

●大森
「監督が一番上に立ち、スタッフ・役者全員が同じ方向をむいて一つの作品を作る」という、すごくいい空気でした。巨匠の空気がありましたね。

以上で「ティーチイン」は終了。その後の報道陣によるフォトセッション(写真撮影)中も、
観客「“2”はあるんですか?」→松本「『R100 2』ってややこしない?」
観客「漫才も見たいです!」→松本「俺はできんねんけど、浜田がなぁ~」
と、矢継ぎ早に声をかけられ、「写真撮られてるのに、こんなにしゃべらされるのってほんまないねんけどね(笑)」と言いつつも、丁寧に応える姿が印象的だった。

最後に、大森は「あいつがあんなひどいことになってたぞって、お友達にこの映画を紹介してあげてください」と挨拶。
松本も「この映画みて、友達にどうだった?って聞かれたら、“嵐が頑張ってた”、“嵐、すごかったよ”、“嵐、パンツいっちょで走り回ってたよ”って言ってください。騙されて見に来る人もいるかもしれませんからね。でも嘘じゃないですから! あと、『そして父になる』を見てから、『そして、父、Mになる』。二部構成と考えていただいたら、抱き合わせの感じでイケるんじゃないかなと思ってますので」と、観客を爆笑させていた。
さらに「これからも、機会があれば新しいことにどんどん挑戦していきたい。“1人くらいこんなおかしな監督がいてもいいかな”と思ってますので、もし応援してくださるんだったら、よろしくお願いします」と締め、観客から大きな拍手が起こった。

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『R100』

(C)吉本興業株式会社
(C)吉本興業株式会社

【STORY】
都内有名家具店に勤務する片山貴文(大森南朋)には、決して他人に言えない秘密があった。それは、謎の秘密クラブ『ボンデージ』に入会してしまったということ。契約は1年間で、何があろうとも途中退会はできない。以降、個性豊かで魅力的な“女王様”たちが、突然片山の日常に現れては、彼をこれまで味わったことのない世界へ誘っていった。
しかしその内容は徐々にエスカレート。時と場所を選ばない“女王様”たちは、彼の職場や家庭にも現れるようになる。
耐え切れなくなった片山は退会を申し入れるが、一切受け入れられない。予測不可能な事態が次々起こる中、彼の運命は?

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【公式HP】 http://www.r-100.com/
【企画・監督・脚本】 松本人志
【出演】 大森南朋、大地真央、寺島しのぶ、片桐はいり、冨永 愛、佐藤江梨子、渡辺直美、Lindsay Hayward、前田 吟、YOU、西本晴紀、松本人志、松尾スズキ、渡部篤郎 ほか
2013年/日本/1時間40分/R15+
【配給】 ワーナー・ブラザース映画
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10/5(土)公開
【大阪】
梅田ブルク7なんばパークスシネマシネマート心斎橋アポロシネマ8ユナイテッド・シネマ岸和田イオンシネマりんくう泉南イオンシネマ茨木イオンシネマ大日MOVIX堺布施ラインシネマ109シネマズ箕面MOVIX八尾シネプレックス枚方高槻アレックスシネマ
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