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お通夜やお葬式のマナーとは?女性が気をつけたい服装・振る舞い

公開:2020.12.26

お通夜やお葬式のマナーとは?女性が気をつけたい服装・振る舞い

社会人になると、お通夜やお葬式に招かれる機会が増えます。女性は服装やメイク、持ち物など気を配るべきところが多く、普段の用意と心構えがないと戸惑ってしまいがち。押さえておきたい基本的なポイントをまとめました。

大人として身につけておきたい冠婚葬祭のマナー。中でもお通夜やお葬式はいつ機会がやってくるかなかなか予想がつかないため、日頃の準備がそのまま立ち居振る舞いに現れがちです。さらに男性と比べると、女性はメイクやアクセサリーなどさまざまなポイントに気をつける必要があります。
まずは喪服の基本からご紹介します。

立場でも変わる喪服・ブラックフォーマル

喪服は格式が高い順に正式礼装、準礼装、略式礼装の3つに分類されます。お通夜か葬儀か告別式か、あるいは遺族なのか参列者なのか、など状況や立場によって適した服装は変わります。

基本的には黒一色で、肌の露出が少なく体のラインが出にくいものを選びます。また、毛皮や特徴的な革製品など、殺生を連想させるものはふさわしくありません。

正式礼装

遺族側なら正式礼装を

格式のもっとも高い喪服が正式礼装です。葬儀や告別式の場で、主催側である遺族や三親等(本人のおじ・おば、甥・姪、ひ孫、それらの配偶者など)までの親族が身につけます。

女性が和装をする場合、五つ紋付きの黒無地の着物を選びます。洋装ならばワンピースやアンサンブル、スカートスーツです。素材は光沢や透けのないものにしましょう。

正式礼装は喪主や喪主に近い立場の親族が着るものであり、参列者が着ていくのはマナー違反であることに注意してください。

ただし、逆に遺族や親族が準礼装でもマナー違反にはなりません。近年では主催側が準礼装を着ることも増えてきています。

準礼装

参列者の場合は準礼装で

正式礼装からひとつ格式の下がった喪服が準礼装です。一般的に喪服と聞いてイメージすることが多い服装がこちらです。一般の参列者としてうかがう場合は、準礼装を選びましょう。

和装であれば三つ紋や一つ紋付きの地味なものが準礼装に該当します。洋装の場合は正式礼装と同じく、ワンピースやスカートスーツです。派手なものはいけませんが、準礼装はややデザインが柔軟で、控えめなレースがついたものなども着ることができます。

突然のお通夜で喪服の準備がない時は?

思いがけず訃報を受け取った場合、お通夜にうかがいたくてもすぐには正式礼装や準礼装の用意ができない場合があります。そんな時は喪服でなくても、黒やグレー、紺など地味な色のワンピースやスーツを略式礼装として着ていくことができます。パンツスーツも含まれます。
お世話になった人の仮通夜やお通夜では、まず駆けつけることの方が大切です。また、喪主側から「平服でお越しください」と指定される場合もあります。

靴と鞄にも気配りを

靴の選び方

黒くてシンプルなパンプス

服装と同じく、靴も黒のものを用意しましょう。フォーマル感のあるデザインで、派手な飾りやピンヒールなどは避けます。爬虫類革など目立つものでなければ本革でもかまいませんが、光沢のない布製の靴が理想的です。葬儀では立ったり歩いたりすることが多いため、疲れにくいパンプスをおすすめします。

ちなみにストッキングは、季節を問わず黒で無地のものを選びましょう。やや透け感がある30デニール以下が目安です。

鞄の選び方

お通夜やお葬式のハンドバッグ

鞄は小型の黒いハンドバッグで、目立つ金具や装飾がなく、布製のものが理想です。中には数珠やハンカチ、香典を包んだ袱紗のほか、財布や替えのストッキングなどを入れます。
荷物が多い場合は、サブバッグとして黒色の地味なバッグを用意します。

髪型とメイクの基本

ロングヘアはまとめ髪に

お通夜や葬儀ではごあいさつの際にお辞儀をしたり、お焼香をしたりと、頭を下げる機会が多くあります。ロングヘアの人は髪が乱れがちになるので、なるべくまとめましょう。耳より下の位置で結ぶようにし、控えめで上品な印象に仕上げます。髪ゴムやバレッタなどのヘアアクセサリーは黒色のものか、色があっても茶色などの穏やかな色を選びます。

髪がそこまで長くない場合は櫛とブローで整える程度で問題ありません。

メイクはナチュラルメイクで

メイクは派手すぎても薄すぎても失礼にあたるのが難しいところです。色鮮やかな口紅やキラキラ光るグロス、濃いアイメイクは避け、しかし化粧をしていることがきちんとわかる程度が理想です。ブラウンやベージュを基調としたナチュラルメイクを心がけましょう。
また、香水など香りの強いものも避けた方が無難です。

アクセサリーとネイル

アクセサリーは基本つけないが、パールはOK

喪服に身につけるパールのアクセサリー

アクセサリーは身に着けず、結婚指輪以外は外しておくのが基本です。ただし女性で洋装の場合、悲しみの涙を表現する意味で白か黒のパールであればOKとされています。必要であれば華やかすぎないパールのイヤリングやピアス、またはネックレスを用意しましょう。ただしネックレスも「悲しみが重ならないように」「悲しみが長引かないように」との意図を込めて、1連かつ長すぎないものを選びます。

ネイルがすぐに落とせない・外せない時

ネイルはなるべく落とし、素爪でうかがいましょう。とは言え、急なお通夜に駆けつける場合や、自分でオフできないジェルネイルの場合もありますよね。女性であれば、黒い手袋でネイルを隠すのもひとつの方法です。透け感があると意外と爪が目立つので、透けにくいものを用意しましょう。時間があるなら、上からベージュなど目立ちにくいカラーのマニキュアを塗っていくのも良いでしょう。地域や人によっては、透明や穏やかなカラーのマニキュアなら問題ないと考える場合もあります。

まとめ

  • 喪服は黒を主体に、派手な装飾や光沢は避ける
  • 上品でひかえめかつ色のないものが基本
  • 殺生や死を連想させる素材やデザインはNG

お通夜や葬儀は、お世話になった人を弔いお見送りする大切な時間です。故人を悼み、生前の姿を知る人々と特別な時間を共有するためにも、身だしなみやマナーには気を遣いたいもの。

今回紹介した服装やマナーは一般的なものですが、地域や遺族の意向によるところも大きいので、不安な点があれば年長者などにさりげなく尋ねてみてください。


ライター

てんむす

大阪府生まれ京都府在住。生き物と食べ物が好き。2019年に行ったドイツ旅行で大きな博物館とおいしいグミに感激し、ドイツ語を勉強中です。

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