「WOLF COFFEE PATISSERIE(ウルフ コーヒー パティスリー)」(大阪府大阪市北区浪花町)があるのは、Osaka Metro「天神橋筋六丁目駅」から南へ徒歩5分ほどの場所。小さな路地を入ると狼が描かれた印象的な看板が見えてきます。
●ほかにはないスイーツを楽しみたい
●スイーツは絶対SNSに投稿したい
そんな人にはぜひおすすめしたいカフェです。
”月の満ち欠け”がコンセプト
2023年にオープンした「WOLF COFFEE PATISSERIE」。新月生まれだったオーナーの片岡さんは月に特別な想いがあり、何か関連するお店にできないかと思案。月に向かって遠吠えするとされる狼は、リーダーがあえて後ろに陣取り群れの危機を監視しているという逸話を聞いて「そんなお店でありたい」と、狼をモチーフに店作りがなされました。

毎月1回ずつ訪れる新月と満月の日には、特別なパフェも登場します。この日だけの限定パフェというプレミア感と、グラスをまるでアートのように仕立てたルックスも評判で、常連さんも多いのだそう。季節のフルーツやスパイス、ハーブなどを取り入れた多彩なおいしさはぜひ味わってみたいところです。

お店は二階建てで、1階は主に調理スペース、2階がイートインスペースのつくりに。ベンチが4席とテーブル席が8席の限られたスペースですが、こじんまりした店内が逆に居心地よく、隠れ家気分でゆったりくつろげます。
季節のフルーツたっぷりのイートンメス
新月・満月の日になかなか来店できないゲストから「常時注文できるグラススイーツがあれば」との声が届き、考案したのがイートンメスです。イートンメスとは、メレンゲクッキー・クリーム・フルーツ(多くはいちご)を組み合わせ、ぐちゃぐちゃに混ぜていただく英国のスイーツのこと。「WOLF COFFEE PATISSERIE」ではこのイートンメスを、あえてパフェのようにグラスに盛り込んで提供しています。

夏の間は「白桃のイートンメス」が登場。新鮮な国産白桃をたっぷり盛り込みつつ、自家製のメレンゲクッキーとクリームに、自家製いちごソースでアクセントを加えます。下部に巻かれたリボンもとっても可愛いです。
もともと混ぜ合わせて食べるイートンメスなので、いただく際のルールもありません。グラスの中身を壊さないようにするのもよし、一緒に提供されるお皿の上にすべて出して食べてもよしです。
イートンメスをはじめたとたん、その可愛らしさとおいしさからSNSで一気に話題に。以前から人気店ではありましたが、さらにオープンからクローズまで満席が続くようになりました。
国産白桃ならではのみずみずしさと甘さに加え、サクッと軽やかなメレンゲクッキーや、ふわふわのクリームが一度に味わえるリッチ感。いちごソースの甘酸っぱさが味にアクセントを加え、最後までおいしくペロリと食べてしまいます。
ちなみに秋にはマスカットや栗などのイートンメスも登場予定とのこと。フルーツやナッツの旬ならではのおいしさを味わいつつ、口どけのよいメレンゲクッキーやクリームとのマッチングをぜひお楽しみあれ!
サクサクもっちりのタイスイーツ「ロティ」
イートンメスや限定パフェだけでなく、多彩なスイーツが味わえるのも「WOLF COFFEE PATISSERIE」の魅力のひとつ。ここ最近ゲストから好評なのは、タイの屋台などで人気の「ロティ」です。

薄い生地をサクッと焼き上げ、練乳をかけて食べる「ロティ」。同店ではアイスクリームや生クリーム、そぼろ状の焼き菓子シュトロイゼルをトッピングしたリッチな仕立てで提供します。
パイのようなサクッとした食感の温かい生地と、アイスのクリーミーさ&冷たさが混ざり合った食感は、なんとも忘れがたいおいしさ……。練乳や生クリームなどでしっかり甘いのもまた魅力で、甘いもの欲を存分に満たしてくれます。
飲みものは、甘くてコクのある「ダーティーコーヒー」(800円)が◎。こちらではオリジナルブレンドのエスプレッソに、生クリームとヘーゼルナッツ、牛乳を加えて仕上げます。SNS等でも人気のコーヒーをぜひ味わってみては。
これからもいろんなスイーツが登場予定
英国のイートンメス、タイのロティなど、世界各地のおいしいスイーツをキュレーションするように届ける「WOLF COFFEE PATISSERIE」。
「普通のケーキ屋さんには置いていないような味わいにも、挑戦していきたい。実は今も、ちょっと珍しいスイーツを提供しようと計画中で……出来上がったらぜひ食べにきてください♪」(片岡さん)。
見た目も味わいも魅力的な多彩なスイーツ、楽しみでなりません。