目次
- 1.【京都市上京区】どれが好み?複数のしだれ桜を楽しめる「京都御苑」
- 2.【京都市上京区】空を覆う圧巻のしだれ桜「水火天満宮」
- 3.【京都市上京区】「四海唱導の庭」のしだれ桜に心洗われる「妙顕寺」
- 4.【京都市上京区】京都有数の美しい樹形を誇るしだれ桜「日蓮宗本山 本満寺」
- 5.【京都市北区】まるで桜のテーマパーク!?「平野神社」
- 6.【京都市北区】息をのむ美しさを誇るしだれ桜は必見「上賀茂神社」
- 7.【京都市左京区】美しい庭園を彩るしだれ桜「岩倉実相院門跡」
- 8.【京都市左京区】文豪にも愛された美しい紅しだれ桜「平安神宮 神苑」
- 9.【京都市左京区】御殿門前の見事なしだれ桜に注目「三千院門跡」
- 10.【京都市西京区】しだれ桜を独り占め!「十輪寺」
- 11.【京都市東山区】日本庭園×しだれ桜が美しい「高台寺」
- 12.【京都市東山区】園内中央の“祇園のしだれ桜”は圧巻!「円山公園」
- 美しいしだれ桜で京都の春を楽しみましょう
春の訪れとともに、京都のあちらこちらで咲き始める桜。淡いピンク色の花がほころんでいるのを見かけると、どうしてもお花見を計画したくなりますよね。
本記事では、京都市内にある「しだれ桜の名所」を12カ所お届けします。
●見事なしだれ桜をこの目で見たい!
●ソメイヨシノ以外の桜を楽しんでみたい!
そんな方は、風情を感じるしだれ桜を楽しむべく、こちらの記事でお花見の予習をしてみませんか。
1.【京都市上京区】どれが好み?複数のしだれ桜を楽しめる「京都御苑」
京都人の憩いの場所「京都御苑」。
広大な敷地内にある桜は約1000本と、京都でも随一の数を誇ります。
そんな「京都御苑」の桜で人気を集めるのが、「出水のしだれ桜」と「近衞邸跡のしだれ桜」の2種。
どちらのしだれ桜も例年の見ごろは3月中旬~下旬となっており、訪れた際にははしごしてお花見する方も少なくないのだそうです。
少しピンクがかった「出水のしだれ桜」と、糸桜とも称される「近衞邸跡のしだれ桜」。
それぞれの違いを見比べつつお花見したいところです。
【例年の見頃】
3月下旬~4月下旬
【入苑料】
無料
2.【京都市上京区】空を覆う圧巻のしだれ桜「水火天満宮」
水難・火難よけのご利益で信仰を集める「水火天満宮(すいかてんまんぐう)」。
境内の奥には大きなしだれ桜があり、参拝者の頭上を覆うように枝を伸ばしています。
桜の天蓋とも呼ぶべきこの光景は、思わずうっとりしてしまうほどの華やかさ。
しだれ桜の下に立ち空を見上げれば、「桜づくし」な景色に惚れ惚れすることでしょう。
「水火天満宮」の参拝時間は終日自由。
一度訪れれば、早朝や夕方など、時間帯を変えて何度もお花見したくなりますよ。
【例年の見頃】
3月下旬~4月上旬
【参拝料】
無料
3.【京都市上京区】「四海唱導の庭」のしだれ桜に心洗われる「妙顕寺」
鎌倉時代後期、元亨元年(1321年)創建された「日蓮宗 大本山 妙顕寺」。境内では、桜や深緑、紅葉など、季節の移り変わりを感じることができます。
「妙顕寺」の4つの庭のひとつである「四海唱導の庭」には通称「妙顕寺の一本桜」と呼ばれるしだれ桜が。客殿の縁側からゆっくり眺めるのがおすすめ。
また、大本堂と大客殿の間には皇族の方を迎え入れる「勅使門(ちょくしもん)」があり、その周辺には大小様々な桜が植えられています。大本堂裏側から勅使門にかけては桜のアーチのようになっており、回廊からの景観も絶景です。
【例年の見頃】
3月下旬~4月上旬
【拝観料】
・500円 ※小学生以下無料
・2023年3月25日(土)~4月5日(水)の「春の特別公開」は、日中(10時~16時)・夜間(18時~20時30分)ともに特別拝観料800円 ※小学生以下無料
4.【京都市上京区】京都有数の美しい樹形を誇るしだれ桜「日蓮宗本山 本満寺」
室町時代、応永17(1410)年に創建された「本満寺」。
毎年春になると、「円山公園」の「祇園枝垂桜」の姉妹樹にあたる樹齢90年のしだれ桜が美しく咲き誇ります。
こちらのしだれ桜は大変樹形が良く、見事な枝ぶりを鑑賞することができます。
「本満寺」のしだれ桜は京都でもかなり早く開花することで知られています。最新の開花状況をチェックしながら、なるべく早い時期に訪れたいところ。
【例年の見頃】
3月中旬~4月上旬
【参拝料】
境内無料
5.【京都市北区】まるで桜のテーマパーク!?「平野神社」
京都の数ある神社仏閣の中でも、特に桜の名所として知られるのが「平野神社」です。
境内に植えられた桜はおよそ400本。
桜の種類はなんと60に及び、さまざまな色や形の花を鑑賞することができます。
「平野神社」の桜でひときわ目を引くのが、中門の前にある「魁(さきがけ)桜」。
京都で見られる桜の中では早咲きの品種にあたるため、「この桜が咲き出すと京都のお花見が始まる」と伝わっているのだそうです。
「桜のテーマパーク」と称するにふさわしい「平野神社」でお花見をするときは、お気に入りの桜を探してみると楽しいかもしれませんね。
【例年の見頃】
3月下旬~4月中旬
【拝観料】
桜苑:500円
6.【京都市北区】息をのむ美しさを誇るしだれ桜は必見「上賀茂神社」
古代、山城の豪族賀茂氏の氏神として知られ、京都では最も古い神社と言われる「賀茂別雷神社(かもわけいかづちじんじゃ)」、通称「上賀茂神社」。春になると、境内全体が桜で彩られます。
高さ約10m、幹の太さは約3mもある見事な紅しだれ桜「斎王桜」や、その昔「京都御所」にあったものを奉納したと伝えられる「御所桜」などが有名です。
【例年の見頃】
3月下旬~4月中旬
【入場料】
境内無料
7.【京都市左京区】美しい庭園を彩るしだれ桜「岩倉実相院門跡」
約800年の歴史を持つ、元天台宗の寺院派の単立寺院「実相院」。
美しく整えられた石庭は「こころのお庭」と呼ばれ、「御庭植治」小川勝章氏監修のもと、市民参加で作庭されました。
春には、石庭の紅しだれが上品に咲き誇ります。「実相院」のある洛北は、洛中よりも気温が3~5度低めであることから、市内の各所よりも遅れて開花し始めます。
3月21日(火・祝)~5月8日(月)には「つるの間」が特別公開に。「つるの間」から眺める「こころのお庭」のしだれ桜は絶景です。
【例年の見頃】
3月下旬~4月上旬
【拝観料】
大人500円、小中学生250円
8.【京都市左京区】文豪にも愛された美しい紅しだれ桜「平安神宮 神苑」
明治時代の代表的な日本庭園として、その美しさが国内外に知られる「平安神宮 神苑」。社殿を取り囲むように、東神苑・中神苑・西神苑・南神苑の四つの庭から構成される、約10,000坪の広大な池泉回遊式庭園です。
「平安神宮 神苑」は紅しだれ桜の名所。春になると、文豪・谷崎潤一郎の『細雪』の中で「夕空にひろがっている紅の雲」と表現される紅しだれ桜が咲き誇ります。美しい社殿と、鮮やかな紅色のしだれ桜のコントラストはお見事です。
【例年の見頃】
3月下旬~4月中旬
【拝観料】
大人600円、小人300円
スポット名:「平安神宮 神苑」
住所:京都府京都市左京区岡崎西天王町97(MAP)
拝観時間:3月15日~9月30日/8:30~18:00(最終入苑17:30)、10月1日~10月31日/8:30~17:30(最終入苑17:00)、11月1日~2月末日/8:30~17:00(最終入苑16:30)、3月1日~3月14日/8:30~17:30(最終入苑17:00)
・公式サイト
9.【京都市左京区】御殿門前の見事なしだれ桜に注目「三千院門跡」
京都市左京区大原にある「三千院門跡(三千院)」。伝教大師最澄によって開かれた天台宗の寺院で、国宝「阿弥陀如来像」などが安置されています。
四季折々の美しい表情を見せてくれる庭園を持ち、多くの観光客を魅了しています。
春になると200本以上の桜が咲き誇り、訪れる人の心を癒します。特に「三千院門跡」の玄関口である「御殿門前」や、「観音堂」のしだれ桜は見事。
「三千院門跡」は山間部に位置し、市内よりも開花が遅めなので、お出かけ前には最新の開花情報をチェックするのをお忘れなく。
【例年の見頃】
4月中旬
【拝観料】
一般700円、中高生400円、小学生150円
スポット名:「三千院門跡」
住所:京都府京都市左京区大原来迎院町540(MAP)
拝観時間:9:00~17:00(11月/8:30~17:00、12月~2月/9:00~16:30)
・公式サイト
10.【京都市西京区】しだれ桜を独り占め!「十輪寺」
「十輪寺(じゅうりんじ)」は京都市の郊外に位置する桜の穴場スポット。
こちらのしだれ桜はお寺にゆかりのある歌人「在原業平(ありわらのなりひら)」にちなんで、「なりひら桜」の名がついています。
「なりひら桜」が植えられた「三方普感(さんぽうふかん)の庭」は、3つの見方「立って見る」「座って見る」「寝て見る」で感じ方が変わるのだそう。
また、裏山に登って桜を見下ろすこともできるため、ひとつの桜を何通りにも味わうことが可能です。
穴場ゆえ、時間帯によっては独り占めを狙えるのも嬉しい「十輪寺」の「なりひら桜」。
足を伸ばす価値が充分すぎるほどある、お花見の名所です。
【例年の見頃】
3月下旬~4月上旬
【拝観料】
400円
11.【京都市東山区】日本庭園×しだれ桜が美しい「高台寺」
東山区に鎮座する「高台寺」は、豊臣秀吉の菩提を弔う為に、正室「ねね」が建てた名刹。
広々とした境内は手入れが行き届いており、中でも大きなしだれ桜が植えられた方丈前庭は和の美しさを感じます。
濃いピンク色のしだれ桜が、庭園に敷き詰められた白砂に映える光景は見事のひと言。
晴れた日には背景に青空が広がり、まるで絵画のような様子を臨めます。
方丈前庭のしだれ桜は写真に収める方も多いそうですから、参拝時はなるべく譲り合って鑑賞すると良いでしょう。
【例年の見頃】
3月下旬~4月上旬
【拝観料】
大人600円、中高生250円
12.【京都市東山区】園内中央の“祇園のしだれ桜”は圧巻!「円山公園」
明治19年(1886年)に造成された、京都市で最も古いと言われる「円山公園」は、通称「祇園の夜桜」が有名です。
正式名は「一重白彼岸枝垂桜(ひとえしろひがんしだれざくら)」といい、現在私たちが見られるのは“二代目”。樹高12m、根回り2.8m、枝張り10mというスケールで、毎年春、花を咲かせるたびに訪れる人々の心をうっとりとさせています。
「祇園のしだれ桜」以外にも、「円山公園」には現在約650本もの桜の木があり、多くの花見客を魅了します。
【例年の見頃】
3月下旬~4月上旬
【入園料】
無料
美しいしだれ桜で京都の春を楽しみましょう
今回は、京都でおすすめのしだれ桜スポットをご紹介しました。
京都での風情あるお花見を満喫してくださいね。
※開花状況はおでかけ前にご確認ください。
※各スポットの新型コロナウイルス感染拡大予防対策については公式HPでご確認ください。
※新型コロナウイルス感染症拡大防止にご配慮のうえおでかけください。マスク着用、3密(密閉・密集・密接)回避、ソーシャルディスタンスの確保、咳エチケットの遵守を心がけましょう。
Text:真下 洛、編集部