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ダイエットでよく聞く「リバウンド」という言葉。実は片付けにもあるんです。
せっかくきれいに片付けたのに、いつの間にかまた、元の物があふれた状態に戻ってしまってる。
「一体どうして?」と自分でも不思議に思う人もいるかもしれません。
でも、実はリバウンドするのには原因があります。
この記事では片付けのリバウンドが起こる原因と、その対策についてご紹介します。
ぜひ参考にして、いつでもきれいな部屋で過ごしてくださいね。
どうしてリバウンドしてしまうのか?
片付けのリバウンドが起こる原因には、物理的な問題や場所の問題のほか、精神的な影響もあったりします。
具体的に見ていきましょう。
置く場所を決めていない
物を使ったら、何気なくその辺に置いておく。
これでは部屋の中がどんどん物であふれていくのは明白です。
片付けられない理由でも目立つのが、この物の定位置を決めていないということです。
たとえ物の数が多くても、その置き場所がしっかり決まっていれば、使った後は迷うことなくそこに戻すことができ、散らかることはありません。
家族がいる場合などは、置き場所は認識して共有する必要もあります。
特に物が多く散らかりやすいリビングなどでは、この置き場所のルール化は大事になってきます。
物が多すぎる上にすぐに増やしてしまう
部屋を片付けたとしても、目一杯つめこんで何とか収納できた、という状態なら、まだまだ物が多すぎる状態です。
そしてそういう人ほど、あまり意識せずにまた買ったり、もらったりして物を増やしてしまいがちのようです。
◆バーゲンをやっていたら、必要かどうか考えず衝動買いしてしまう
◆サンプル品や粗品など無料の物はとりあえずもらう
そんな傾向のある人は、結局また物が増えてしまい、元の状態に戻ってしまいます。
合わない収納グッズを使っている
片付けに欠かせないのが便利な収納グッズですが、それぞれに合ったタイプのものにしないと、無駄になってしまいます。
細かいことを考えず「100円ショップでとりあえず色々買っておこう」と考える人は、結局物と収納が合わず、リバウンドを起こしてしまう可能性があります。
収納グッズを購入する時は、何を、どこに、どう収納するかに頭を巡らせ、部屋にある物の量を確認してからにしましょう。
その時、主な物の寸法を測っておくことも忘れずに。
片付けへの苦手意識が強い
片付けをしてもいつの間に散らかしてしまう。
そういう経験が何度もある人は、だんだんと片付けへのモチベーションが下がり、「どうせ片付けても、また戻るし」と、片付けること自体を諦めてしまうようです。
これが片付けに限ったことであればまだいいのですが、中には、片付けられないことに対して、さらにネガティブな感情を抱き、「自分は物を片付けることすらできないダメ人間」と自分を否定するまでに至る人もいるようです。
片付けられないということが強いコンプレックスになり、そのことで余計に片付けられないという悪循環になってしまう。
いわゆる「汚部屋」と呼ばれる部屋の住人には、こういう心理を抱えた人もいます。
リバウンドさせないコツとは
どうすれば片付けのリバウンドをなくせるのでしょう?
実はその方法には、シンプルでちょっとしたコツをつかめば、達成できるものが多いのです。
「片付けで困っている」、「すぐに散らかしてしまう」という人は、ぜひ気軽に試してみてくださいね。
使ったらすぐに片付ける
使ったものはすぐに片付ける。
当たり前のようですが、リバウンドさせないためには最も大切なことです。
◆コーヒーを飲んだらマグカップは流しで洗って食器棚に入れる
◆洗濯物は取り込んだらすぐにたたんで所定の場所にしまう
◆本やDVDは出したら元の場所に戻す
こうした小さな片付けを繰り返し習慣化することが、リバウンドを防ぐ確かな力になります。
もし、その度に片付けるのが難しいというなら、1日の中で物をリセットする時間を決めて行うというのも1つの手段です。
朝起きて、あるいは夕食後や寝る前に、家の中を一周して散らかった物を元の場所に戻していく。
最初は面倒でも、続けていくことで無意識に行えるようになります。
捨てる物のルールを決める
片付けがリバウンドしてしまいがちの要因には、そもそも物が多すぎるということがあります。
「買ったりもらったりしたものは、とりあえず置いておく」という意識がどんどん物を増やしてしまっているのです。
こうした、なかなか物を捨てられない人には、「必要な物」と「不要な物」の基準がなく、何を捨てたらいいか自分でもわからないことが多いです。
ゆえに明確なルールを設けることで、捨てる物が見えてきて行動に移せます。
例えば
◆1年以上使わなかったり着なかった物や衣類は捨てる
◆1つのカテゴリーで2つ以上物がある場合、1つだけ残して捨てる
など、ルール化することで、冷静な判断ができ、迷いも消えるのです。
それでも捨てるか迷う場合は、「迷ったもの」として置いておき、時間が経過してからもう一度判断しましょう。
片付け前後の状態を撮影しておく
自分の家の中や室内は日常の風景なので、あらためて客観的に見ることはそうありませんよね。
散らかっている部屋に住んでいる人は、感覚が麻痺し、部屋の状態も無意識に見ないようになってしまっているようです。
でも、画像や映像なら、ありのままの姿を見せてくれます。散らかった状態がどれほど見苦しいものか、一発で気づかせてくれるのです。
これを利用して、散らかった状態の部屋と、片付けが終わった後の部屋の両方を撮影しておきましょう。いわば片付けのビフォーアフターです。
そして、定期的にその写真と、今の部屋の状態を比べるのです。
部屋が散らかっているようなら、片付け後の写真に近づけるよう、物をしまい、掃除を行いましょう。
人は具体的に目標が見えると、モチベーションが高まり、やる気が出ます。
写真や映像という形で明確に問題を把握することも、リバウンドさせないための有効な手段になるでしょう。
段階ごとにゴールを設定する
片付けが苦手な人にとっては、綺麗でスッキリした部屋を目指すことは、考えるだけでため息をつきたくなるような行程かもしれません。
でもそう感じるのは「片付けは一気にやらなければ」という思いがあるからかも。
何事も、目標を決めてからすぐにそれが達成できるわけではありません。
なので、最終ゴールの前に「段階ごとのゴールを設定」することが大事になってきます。
受験なら、最終的な合格を目指して、まずは苦手科目に集中して、次に志望校対策に取り掛かる。
ダイエットなら、ビキニを着ることを目標に、軽い筋トレから始めて、食事制限や有酸素運動をプラスしていくなど。
各段階の目標をクリアした達成感から、より前向きな気持ちが育まれていきます。
片付けで言えば、最終的なゴールを「モデルルームのようなスッキリと綺麗な家」と決めたら、まずはリビングの○○コーナーの整理から始めて、それができたらリビング全体、キッチン、バスルーム……と広げていけばいいのです。
最終ゴールへ向かって、片付けの成功体験を重ねていきましょう。
片付けへのストレスを抱えない
リバウンドを繰り返してしまうことを思うと、片付けのことは考えたくない、気乗りしないという人もいるでしょう。
これまでのうまくいかなった体験の記憶が、プレッシャーやストレスになってしまっているのです。
でも、こうした意識を強引にポジティブに変えようとするのも無理があります。
まずは「片付けなければいけない」、「片付けることは良いこと」という先入観を捨て、自分は「片付けが苦手」、「片付けが嫌い」という気持ちを認めてください。
自分の気持ちを確認するだけで、片付けへのストレスは軽減するはず。
ストレスは行動や思考を縛ってしまいます。
無理をして片付けなくても、自分のペースで、気が向いた時にやればいいのです。
片付けに対する意識を整理し、フラットな意識を持つことで、やがて前向きな気持ちが生まれる瞬間も訪れるでしょう。
まとめ
片付けのリバウンドを起こす原因と、対策についてご紹介しました。
片付けというと、単に物や収納の問題のように思えますが、実はそこには、片付けへの意識や向き合い方という心理的側面も大いに影響しているようです。
それは言い換えれば、片付けをすることで前向きでポジティブな気持ちも生まれるということ。
家も部屋も、そして気持ちもスッキリとした毎日のために、それぞれの片付けスタイルを見つけてくださいね。
Writer:muraken