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自然に寄りそう暮らしのヒント!「二十四節気」って知ってる?

自然に寄りそう暮らしのヒント!「二十四節気」って知ってる?

「二十四節気」とは、「立春」や「立夏」など季節を表す言葉のことです。「二十四節気」を元に、より季節の移り変わりを暮らしの中に取り入れてみましょう。言葉がどういう意味を持つのかご紹介いたします。

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TVのニュースなどで、「立春(りっしゅん)」や「立夏(りっか)」、「大暑(たいしょ)」など、季節を表す言葉を耳にすることがあります。

一つひとつのくわしい意味は知らなくても、立春という言葉を聞くと「春が来るんだな」とか、立夏と聞くと「夏がやって来るんだ!」とか、大暑なら「本格的に暑くなるのかな……」など、言葉から季節の移り変わりを感じている人も多いのでは?

これらの言葉は、「二十四節気(にじゅうしせっき)」と呼ばれる中国発祥の季節を表す言葉です。

春は梅や桜、夏は入道雲や青い空、秋は木の葉が茜色に色づき、冬は一面真っ白な雪景色が見られる……など、さまざまな季節の変化を楽しめる日本。「二十四節気」を知ることで、より繊細に四季の移り変わりを感じたり、暮らしの中で自然を味わえたりするかもしれません。今回は、「二十四節気」についてご紹介します!

「二十四節気」とは?

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古代中国では、月の満ち欠けをもとにして作られた太陰暦(たいいんれき)を使っていました。この太陰暦は、太陽の動きとはズレが生じることが多く、農業などが中心だった当時の暮らしに生かすには不具合が多かったのだそう。

その不具合を是正するために考案されたのが、「二十四節気」でした。「二十四節気」は、「黄道(こうどう)」と名付けられた太陽の通り道を基準にして作られているため、気候と暦のズレがなく、自然の変化を知るための目安としてとても優れていたのだそうです。

「二十四節気」は2600年前の中国黄河地方の気候が基準となっているため、現代の日本の気候とは微妙なズレがあります。けれども、ひとつの節が15日間で、毎年ほぼ同じ時期に同じ節がめぐってくることから、季節を知る目安として日本でも用いられるようになったのだそうです。

「二十四節気」では、毎年2月4日あたりに始まる立春が1年の起点となります。立春を基準にして、春夏秋冬の季節ごとに6つの「節(せつ)」が設けられています。たとえば、春なら立春(りっしゅん)・雨水(うすい)・啓蟄(けいちつ)・春分(しゅんぶん)・清明(せいめい)・穀雨(こくう)の6つ。春夏秋冬の4つの季節に6つの節があるので、「二十四節気」になるのですね!

その節の始まりと期間の両方を表す言葉になる

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現代の日本で使われているのは、1年が12カ月、1カ月が30日前後に設定されたグレゴリオ暦のカレンダーです。グレゴリオ暦は太陽の動きをもとにした暦で、世界各国で使用されています。たとえば、グレゴリオ暦の「2月19日」という日付を聞いたときに、その時期の気候や季節のめぐりをリアルに思い浮かべることはできますか? 日付だけではちょっとむずかしいですよね。

2月19日は、「二十四節気」では「雨水(うすい)」と呼ばれています。雨水には、「それまで空から降っていた雪がそろそろ雨に変わる時期ですよ~」という意味があります。そのため、農作業の準備にとりかかる時期の目安となるのだそうです。日付だけ聞けばただ数字が残るのみですが、「雨水」とネーミングされている意味を知ると、同じ日がなんだか違って感じられると思いませんか?

ちなみに、「二十四節気」で「2月4日は立春」という場合。その日が立春であるという意味と、その日を起点にした15日間つまり2月18日までが立春の期間になるというふたつの意味を持ちます。その節の始まりと期間の両方を表す言葉として使われています。

次の季節を迎える準備を

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季節を言葉で表現した「二十四節気」。それぞれの節は、名前にある季節よりもひとつ前の季節のピークを表していることが多いのだそうです。11月7日は「立冬(りっとう)」ですが、実際は紅葉がきれいな秋の真っ只中。「二十四節気」で表現されている節は、次の季節を迎えるための準備をうながすものといえるかもしれませんね。

まとめ

「二十四節気」は毎年少しずつ日付が変わりますが、カレンダーに記入されていることが多いので、季節の移り変わりを知る手がかりとして気にかけてみてください。「二十四節気」について知ると、次の季節を迎えるのが楽しくなるかもしれません。

Writer:starheart


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