古株上司や姑の嫌味、理不尽なお咎めなどにストレスを溜めていませんか? たまにはストレスを発散しないと、ココロにもカラダにも負担をかけてしまいます。
けれど、間違ったストレスの発散方法は、逆に心や体を蝕んでしまうことになりかねません。
そこで今回は、「心理学やストレスに関する実験結果を活用したストレス発散方法」を紹介いたします。
日々の生活にイライラや不満が蓄積しっぱなしだという人は、ぜひ試してみてくださいね。
カラオケでストレス発散!
「歌ってストレス発散!」というのはよく聞きますが、こちら心理学的にもオススメのストレス発散法なのです。実はカラオケには、下記のような素晴らしい効果があると実証されています。
◆不安が減少する可能性がある
◆ストレスが緩和される可能性がある
◆カラオケは、適度な運動をしているときと同じような影響を与える
(参考:『Shidax Research Vol.3(2003)』「カラオケとストレス反応」)
また、カラオケ機器を販売する『第一興商』が、「カラオケ=ストレス改善」について検証をおこなった結果、「カラオケを歌ったあとにはネガティブな感情が改善され、ポジティブな感情が高まることが認められた」そうです。
カラオケに行けば、大好きな歌を歌える、ストレスが緩和される、さらにポジティブな気分になれる。まさに、一石三鳥ですね。
ヨガやストレッチで気分爽快!
適度な運動がストレスを緩和することは、徐々に実験などで明らかになっています。
たとえば、カナダのアダム・ヒーナン氏も、臨床心理学の実験の結果から「運動することでポジティブ・楽観的になれる」ことを伝えています。
適度な運動として、よく推奨されているのが、ヨガやストレッチです。
毎日少しずつカラダを動かす習慣をつけてみてはいかがでしょうか?
運動が苦手な人は、イライラを感じたときに大きく深呼吸をして、グイッと伸びをしたりカラダをねじったりして気分転換してくださいね。
イライラを逃がす
生活をしていると、周囲の人間の理不尽な態度に腹が立つこともありますね。
けれど、感情のままに言い返してしまったとしたら、やはり後悔とさらなるストレスが振りかかってくるのは間違いないでしょう。
言われたことに冷静に反応できるようにし、自分自身のためにも余計な炎上を避けるのがオススメです。
もしも言い返してしまいそうになったら、グッと言葉を飲みこんで息を止め、できるだけ長い時間かけてゆっくりと息を吐き出してみてください。
怒りをおさめるためにかかる時間については諸説ありますが、脳科学者たちがよく提案しているのは「3秒~7秒」です。
イラっとしたときに、頭の中で7秒以上数えてから言葉を返すのもオススメです。
絶対NGなストレス発散法
上司に理不尽なことで怒られたり、姑にネチネチと嫌味を言われたりしたあとは、パンチの効いたアルコールでスカッと気分を切り替えたいと思う人も多いのではないでしょうか?
けれど、お酒を飲んでイライラ気分を鎮めたり、気分を切り替えたりしている習慣のある人は、アルコール依存症になりやすいと言われています。
多くの医療関係者が関わっている「アルコール依存症に対する研究」※の「アルコール依存症になりやすいお酒の飲み方や種類」についての設問でも、「日々のストレスや不安をお酒で紛らわす習慣」が挙げられています。
そのため、イライラなどのストレス発散や気分を切り替えたい時にアルコールを飲むのは、NGです。お酒は、楽しく飲みましょう。
(参考:『平成27年度厚生労働科学研究費補助金 障害者対策総合研究事業(障害者政策総合研究事業(精神障害分野))』「市民のためのお酒とアルコール依存症を理解するためのガイドライン」)
まとめ
イライラやストレスの発散方法は、一歩間違えるとアルコール依存症など深刻な病のキッカケになってしまうこともあります。ストレスを解消するために病気になってしまったら、本末転倒ですね。
そうならないためにも、今回紹介したような、心身ともにリフレッシュできる方法でストレスを発散させてくださいね。